大人気歌い手は堕落系イケメンでした

緊張 ページ21

Aside


『ふぅ…………』


べイプくん最初は煙草と全然違うし飽きるだろうなぁ…と思ってポチッたけど意外といいな……。

すると廊下を小走りでなるちゃんがこっちに来る。

nqrse「あれ？煙くない。」

『なるちゃんどしたの？』

nqrse「いや、騒がしすぎてスマホもいじれないのあそこ。」


なるちゃんもその一員じゃんって言おうと思ったけど怖すぎてやめたよね、うん。


『ライブ。楽しみだね。』

nqrse「え？…意外だね、疲れるから嫌とか言うかと思った」

『まぁ疲れるけど20過ぎたおっさん達がこんなアイドルみたいなこと出来るってすげぇなと思って。』

nqrse「確かにwww」


まふまふの言葉を借りるけど、俺も思うんだなぁ。

俺は消えてもまた俺に生まれたいって。

………きも。らしくないわ緊張してんのかな俺。もどろ。


『なるちゃん。休憩終わったしもどろ。』

nqrse「りょーかい。」



luz side


いよいよ始まる。

…っていってもまだ2時間あるんやけど。

みんなでダンスのリハやって、例のバランスボールのやつで宣伝して、今は実際にホールで音の確認をしてる。


luz「でっか…………。」

『すっげ…………。』

そらる「あそこの2人また同じこと言ってるw」

「「「wwwwwwwww」」」

まふまふ「もう少しこっちのマイク小さくして貰えますか…？」

センラ「ハモリの時下消えそうなんですけどその時だけ音大きくってできます？」

nqrse「俺のラップパートもできればお願いしたいですー」


緊張するなぁ…。


luz「あ、あ…あー、あー」


うん。おれのマイクは問題なさそう。

確認を終えると、Aがコツコツとヒールを鳴らしながら歩いてきた。

暑いのか結局はジッパーを全部開けている。

ほんとに際どいなこれ……。

女王様みたいやん。


『luz〜一騎当千と最後のデリは立ち位置隣で合ってるよね？』

luz「そうやけど一騎当千はそもそもデュエットやん？」

『あ、そっかあざま〜』


Aのせいで気抜けたやん？？？


luz「あはははwwwwww」

『うぉっ！？wなにw怖いんですが？？？』

luz「頑張ろな、A！」

『まぁ楽しんでこ、luz！』


スタッフ「それでは皆さん楽屋でスタンバイよろしくお願いします！」

「「「「「はい！！！！」」」」」


まぁたまにはね、Aに助けられてもいいかな。

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