いちもちもち ページ3
「餅以さんは夢とか見ないの？」
『私は怖い夢っていうか残酷な夢夢っていうか、そんな感じの夢見るかなぁ』
「えっ、そうなの？」
『そうそう。びっくりして起きる時あるもん』
休み時間になり、赤葦くんに話しかけられる。その話は授業でした夢の話だった。
さっきの授業で夢の話をしたから、それで気になったのかな。赤葦くんでも他人の夢なんて気になるんだな〜。
「内容は覚えてる？」
おおっ。食いつくなあ。話ができるほど大層な夢じゃないけど…。気になるなら、話してみてもいっか。
『うーん、大体ね。離島でバトルロイヤルとか、ゾンビに追いかけられるとか』
「うわっ。その夢は怖い」
『でしょ！？ もうね、その日は目覚め最悪だよ』
赤葦くんは、「それはそうだ」と頷いて話を聞いてくれる。少し待てまで赤葦くんに抱いていたイメージと、実際の彼はだいぶ違う。
すごくクールなのかなって思ってたけど、話してみると気さくで冗談も言ったりする。
親しみにくさを感じていたから、そのギャップには驚いた。
「A〜」
『んー？ ふわりどったの』
「ちょっと先生ンとこ行かなきゃだから、付いてきてほしくて」
私の大大大大親友のふわりが、プリント片手にそう言った。そんな姿もサマになるふわり。本当にイヤミなくらいのモデル体型である。
それは置いておいて。
ふわり、このプリント出さなきゃいけない先生の事苦手なんだっけ。嫌味言われるらしいし、付いて行かなきゃね。
『ん。いーよ。赤葦くんまた後でね』
「うん。また」
席を立ち赤葦くんに手を振った。赤葦くんも優しく振り返してくれて、「ほら、やっぱり優しいよ赤葦くん」なんて思ったりして。
んーん。やめよっ。こんなこと思ってると自惚れちゃう。
少し仲良くなったからって私だけ特別なわけない。
小走りでふわりの元に向かうと、ふわりはニヤニヤして耳打ちをしてきた。
「赤葦といー感じなんじゃん？」
『やめてよ〜』
「ちょっと良いとか思ってるんでしょ〜」
『あははっ。バレた？』
「あたしがどれだけAの事好きだと思ってんの」
『たーっくさん！』
「正解〜！！」
「ふわり大好き！」なんて言ってふわりとじゃれ合いながら、教室を後にした。
1人の女子から睨まれているとも知らずに。
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黒瀬(プロフ) - 最高すぎました！木葉くんとふわり姉さまの恋も順調に進んでいってたらと願ってます！ (2022年7月22日 19時) (
レス) @page32 id: c2f07a43fa (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - 和葉さん» コメントありがとうございます！にやけて頂けるなんて嬉しいです！ すみません、確認してきたのですが見当たらず…。お手数をお掛けしますが、教えて頂けますか？ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
和葉 - にじゅうさんもちもちで誤字発見しました~こっちの間違いだったらすみません()あと完結おめでとうです！読んでる時ずっとにやけちゃってました…//// (2020年7月5日 23時) (レス) id: c3b9fb294b (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - LiSAさん» LiSAさん〜！こちらにもコメントありがとうございます！嬉しいです…！読んでいただきありがとうございました！ (2020年7月2日 12時) (レス) id: 63b947b75a (このIDを非表示/違反報告)
LiSA(プロフ) - 完結おめでとうございます〜！！とてもよかったです！ (2020年7月1日 22時) (レス) id: dfc2066332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハク
| 作成日時：2020年6月10日 20時
