推しと恋愛は無理です!【mfmf】

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『ありがとうございましたー』



今日もバイト




最近ほんとにバイトしかしてないな...




でも、麻耶と実希はバスケの大会が近くて最近はサークルにつきっきりだしもうすぐAtRのライブあるし！



とはいっても外れてしまったのでその分グッズを積むつもり



毎年外れたこと無かったのに今年外れたのはまふくんのせいだと勝手に思ってる



着実に積んでいた徳がまふくんと会う度に消えていったんだ！！！




...八つ当たりだ





ま「Aーさん！」





突然現れたまふくんに数歩下がる




『びっくりした...こ、こんにちは』




ま「今日もバイト？大変だよね...


僕も学生の時はバイトしてたけど音楽のためだったもんな...欲しいもの多くて」




こんな話ここで聞いちゃだめでしょ



雑誌の巻末に載せるべき話じゃないの？



推しの情報はリスナーで共有でしょ？




『あぁその話しないでください...耳塞ぎますy』




あ、私遙真くんと約束したんだ




遙真くん以外の異性とは話さない





『あの...すみません、別の仕事があるので』





まふくんには悪いけど約束は破れない





ま「A...さん？」





スタッフルームに入って落ち着く




遙真くんは今別の仕事をしているはずだから見てないよね...





なんとか落ち着かせてレジに戻るとまだまふくんがいた




もう早く帰ってよ...






ま「Aさん！僕今日はこれ持ってきたの！」




目を合わせようとしない私を無視して差出してきたのは今度のAtRのライブのチケット





『な、なんで...』





思わず声が漏れてしまった





ま「もしかして当たってた？」





『いえ...外れましたが...』





死ぬほど行きたいライブのチケットが目の前にある



喉から手が出るほど欲しい





ま「それならちょうど良かった、これあげる！」





そんな天使のような笑みで...




『ごめんなさい！それはライン超え！！』




さすがに受け取れない



ズルなんて言葉じゃ足りない



裏口入学みたいなものじゃないか！

それかゲストパス？いやそれもアウトでしょ！




ま「僕があげたいのに」




『ライブ後の自撮り待ってます』




ま「んー...分かった

それじゃグッズはたくさん買ってね！」



ばいばいーと手を振って自動ドアへ向かう




言われなくても買うって笑




ま「白石くんこんにちは」




遙真くんが仕事を終えて帰ってきた...と思ったらまふくんになにか耳打ちしたように見えた

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