仮面の下 ページ37
まふまふ side
ま「どういうつもり？」
遙真「は？」
ま「僕とAさんが話してるの聞いてたってことだよね？
それに…Aさんが君を傍に待機させてたとは思えない
邪魔しに来たの？笑いに来たの？」
もう怒りが抑えられずに早口で責め立てた
僕は許せなかった
人の失恋を笑い飛ばすこの人がAさんの彼氏であることが
遙真「八つ当たりはやめてくださいよ笑
僕はただ心配だったんです
大事な彼女がこれから用事があるって言うから何事かと思ったらまふまふさんと会ってるんですよ？
浮気かなと思いましたが彼女はそんなことをする人じゃない
貴方を綺麗に振る姿を見て惚れ直しました」
心の底から恍惚そうな表情を浮かべている
ま「僕に話しかけたのは？なんで？」
この人の真意が見えなくて質問ばかりしてしまう
なにが目的なのだろうか
遙真「話しかけたのは惨めな背中が可哀想だったので慰めて差し上げようかと
ご安心ください。Aちゃんは家に帰りましたからあなたの泣き顔は見られてませんよ笑」
本当に愉快そうに……なんて醜い
ま「いつもは仮面かぶってるってわけ？」
そう問いかけると目を丸くして驚いた
遙真「当たり前じゃないですか」
頬が引き攣る
さも当然かのような振る舞い
遙真「こんな僕ではさすがにAちゃんに好いては貰えませんから」
ま「そこまでしてどうしてAさんと付き合うの？」
遙真「好きだからですよ
あなたがAちゃんと出会うずっと前から好きでした
一目惚れがどんどん加速して、バイト先を見つけるまで1年半かかりました
本当はもっと早くに家も知りたかったけど…ストーカー疑いかけられると困るし
そこで現れたのがまふまふさん、貴方です
都合よく利用させてもらいました」
ま「このッ！！」
遙真「え、あなたに僕を非難する資格はないですよね？
ストーカーと似たようなことしてたんですから」
ぐうの音も出ない正論に唇を噛んだ
ま「でも…Aさんは君のあの仮面の姿しか知らないんだよね？君は騙してるってことだよね？」
遙真「ああもううるさいな…
負け犬が吠えないでください
人間がみな純粋なわけないじゃないですか」
鋭い目で僕を捉える
視線が同じ位置にあるからより近く感じる
ま「Aさんを傷つけたら容赦なく奪い返すから」
遙真「どーぞ納得いくまで足掻いてください」
それでは、と白石くんは踵を返した
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ねむ。(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます！時間のある時に更新頑張るので楽しみにしていてくださいね！ (2021年12月5日 20時) (
レス) @page41 id: e5d1209f30 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - すごく面白いです！大変だと思いますが、更新頑張ってください！ (2021年12月5日 14時) (レス) @page39 id: 6f49e0674a (このIDを非表示/違反報告)
ねむ。(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！これから先の展開も楽しみにしていただけると嬉しいです！ (2021年12月5日 14時) (レス) @page39 id: e5d1209f30 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 急に展開が変わった…遙真さん、、、、どした？ (2021年12月5日 6時) (レス) @page37 id: f21a8d2e78 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ。(プロフ) - リツさん» コメントありがとうございます！受験生なんですね、私と同じだ(あれ)。そんなふうに言って頂けてとても嬉しいです！頑張ってくださいね！勉強の合間にぜひ読んでください (2021年12月4日 18時) (レス) id: e5d1209f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむ。 | 作成日時：2021年11月18日 18時
