居心地のいい場所とは (ページ10)

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二宮side

あの人ずっとスケッチブック見てるから俺に気づかなそうだな。と思いながらも少し下を向いて歩く

「あれ…？」

げっ……話しかけられた、

「知らない顔だなぁ…ここに親戚でも？」

ふわっとした笑顔で聞いてくる男性、俺より少し低くて華奢だ。年は同じくらいかな

「えぇ。まぁ…」

コミュ症発動

「へぇそうですか！ちなみに親戚さんのお名前は？」

「斎藤はなさんです、」

「あぁ！はなさんとこか！遊びに来たの？」

「いや、引っ越して来たんです」

「え？！この村に住むってこと？」

「…はい」

「なんだー！そういうことなら早く言ってよぉ、君名前h『プルルルルルルルル』

その人の携帯が鳴る

「もしもs…っ！！相葉ちゃん声が大きいよ…耳壊れちゃう」

電話越しで楽しそうに話す
やがて電話を切ったその人は早く帰って来いと怒られたから帰るねって言って顔の前で手を合わせた

「あっ！」

っと声を上げて急いで走っていた足を止め俺を振り返った。何事かと思ってその人を見つめると、ふにゃっと笑って

「またね」

ってひらひらと手を振った
やさしい声がすっと耳をなでる

気づいたら俺はその人に手を振り返していた