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我に返ったのか焦り始める佐久間くんと
かなりご立腹の渡辺先生の間に入って何とかしようとしてはいいけれど
この状況を緩和する方法を私は知らない、思いつかない。
「お店あくまでまだ時間あるんで
テーブル席に座ってください。」
救世主のように二人の間に入ってきたのは店員さんで
全員テーブル席に腰を掛けると、再び静まり返った。
「現状がよくわかんないんですけど、とりあえず。
ここの店長の深澤です
現役で通ってた大学の方の同級生で
そのよしみでここのバイトをしてもらってる感じで。」
意味も分からないまま巻き込まれたのにも関わらず
ご丁寧に自己紹介と関係性まで説明してくれた深澤さんは
佐久間くんと渡辺先生を交互に見て困り顔を浮かべている。
ここは私から説明した方がよさそうだな、と
未だにどす黒いオーラを放つ渡辺先生を横目に見ながら
深澤さんに深く頭を下げた。
「私たちは佐久間くんが現在通っている大学の教員で
今日はその…えっと、」
腹を括って口を開いたはいいが
同級生の前で成績の事を言っていいものかと言葉が引っ込む。
そんな心情を察したのか、隣に座る渡辺先生は大きな溜息をついて
テーブルに頬杖をつき呆れたように口を開いた。
「小テストとはいえ五点とかいう前代未聞な点数取っといて
よくノコノコとバイト来れたな。」
「は、五点！？」
「おまけに勉強の事で話し合おうと訪ねてきたAの事
扉で跳ね飛ばして怪我させて、処置するでもなく放置してバイト行くか普通。」
「はあ？」
淡々と述べる渡辺先生の言葉一つ一つに
大袈裟とも思えるリアクションを挟んでくる深澤さんと
目を泳がせつつぎこちない笑みを浮かべる佐久間くん。
不可思議なこの四者面談を何とか終わらせたい
とにかく当初の目的だけは伝えよう。
「怪我の事は大丈夫だけど、
勉強の事に関しては教員として見過ごせない。
戴帽式前にテストもあるし、今後の事も考えて日数を減らすとか…」
「すいません、」
「私の受け持ち教科じゃなくても教えられるから」
「明日から頑張ります！！」
なんて元気に答える佐久間くんに頭を抱える
そんな彼に、大の大人二人の掌が頭に降りかかった。
本当にこんな調子で、彼は看護師になれるのだろうか
そもそもどうしてこの職を目指そうと思ったんだろう
佐久間くんはオープンな性格に見えて、意外と知らないことが多い。
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ぱぐたろう(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます！読んでくださって嬉しいです！ここから後半戦に入りますので、ゆっくりにはなりますが最後までよろしくお願いします🙇♀️ (2022年10月21日 19時) (
レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 最新話がなんか切なくて泣いちゃいました(;_;) 毎回更新して下さるの嬉しいです(><) 無理の無い程度に更新頑張ってください、！ (2022年10月17日 23時) (レス) @page40 id: 4d27a85535 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - aggyさん» はじめまして！コメントありがとうございます🙇♀️そう言っていただけて嬉しいです！最後まで頑張ります！ (2022年9月24日 19時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
aggy(プロフ) - はじめまして、コメント失礼致します。わかりみが深すぎるお話で続きが気になります！どうなっていくのか楽しみにしてます！ (2022年9月24日 10時) (レス) id: f3f23b79cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2022年9月23日 18時
