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「佐久間も体調回復したことだし、明日にでも帰ろうぜ。」
ここに来てようやく全員揃って昼食を取れた。
四人で食卓を囲み、黙々と食べていると
翔太先輩が口に沢山ご飯を詰め込みながら
唐突にそんなことを言い出した。
「こんな気味悪いとこ早く出て
仕切り直して一泊二日ぐらいで海でも行こう。」
「翔太先輩、焼けたくないって
パラソルから出ないじゃないですか。」
「砂浜から海眺めるのだって楽しみ方の一つだろ、
とにかくここから早く出ようぜ。」
翔太先輩の言う通り
早くここから出たいという気持ちはある。
でも、あの白骨遺体をなかったことにするのは出来ないし
このまま出て行ってしまってもいいのだろうか。
「…俺は、白骨遺体の正体を知りたいです。」
意外にも反論の声を上げたのは蓮先輩で
私達は驚きつつ彼に視線を向けた。
蓮先輩はご飯茶碗をテーブルに置いて
咳払いをし姿勢を正すと
私達一人一人と目を合わせて口を開いた。
「ミステリーサークルの活動で来たからとか関係なく
白骨遺体をなかったことにするなんて駄目だと思う。」
「そりゃそうだけど、ここ出てから通報したっていいじゃん。」
「警察は管轄内じゃないと動かないじゃないですか
深澤さんはともかく、ここに住んでる他の警察が
まともに調べてくれる保証はないし
通報した俺らに危害を加えないとも限らないじゃないですか。」
蓮先輩の言葉に、重苦しい空気が流れる。
確かにそうだ
私達は肝心なことを忘れていた。
呪いが本当かどうかは正直関係なくて
問題なのはあそこに立ち入った事が町の人にバレたら
どんな反応をされるのか、という事だ。
「自分の身を守るためにも
もう少しここにいて、情報を集めるべきだと思う。
翔太くんだって
何も武器がないままここから出るの怖いでしょ？」
「ああもう！！
わかったよ…、予定通り一週間な。」
蓮先輩の説得に折れて
文句を言いつつも翔太先輩はここに残ることを選んだ。
その間、大介先輩は何も言わなかった。
まだ体調が悪いのだろうか
心配で様子を見ていると、ゆっくり立ち上がり
思い切り頭を下げた。
「ごめん！！」
「大介先輩？」
「俺、白骨遺体の事
深澤さんに言っちゃったんだ…。」
全員の動きが止まり、雨風の音だけが聞こえる。
そんな中、私の頭の中は
昨日のラウくんの言葉で埋め尽くされていた。
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ぱぐたろう(プロフ) - そふらさん» 読んでいただきありがとうございます🤍そう言っていただけて嬉しいです！折り返し地点まで来ていよいよ最終章が近づいていますので、最後まで御付き合いいただければ嬉しいです🙇♀️ (2022年9月4日 19時) (
レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - なぁたさん» 前編読んでいただきありがとうございます🙇♀️暑さが吹っ飛ぶような内容になっていればと思います(肌寒くなってきましたが笑)楽しんでいただけて嬉しいです🤍最後までよろしくお願いします！ (2022年9月4日 19時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
そふら(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きが気になって頻繁にチェックしてしまう程面白くて最高な作品です！大変だと思いますが更新楽しみにしてます！ (2022年9月3日 2時) (レス) id: 8614b66f6c (このIDを非表示/違反報告)
なぁた(プロフ) - 作品更新嬉しいです！今回更新分の内容ずっと、うそでしょ、まって、こわい、しんどい状態でした。ドキドキさせてくれてありがとうございます。また楽しみに待ってます☺️ (2022年9月3日 2時) (レス) @page45 id: bf7a073558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2022年8月11日 19時
