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＿you side＿
「この体温計くれるらしいからこまめに測って
病院は明日営業してるから朝一で行っといで。」
「あの、私たち車持ってなくて。」
「まじか、俺も免許持ってないからなぁ…
佐川のおっちゃんに頼んでみるか。」
この田舎で免許なしって
どうやってこの年齢まで生きてきたんだ。
気だるげに頭を掻き、そのまま伸びをする深澤さんを見て
私達は顔を見合わせ頷いた。
「相談があって。」
「そうそう、それ気になってたのよ
深澤さんに何でも言ってごらん？」
にこやかに話を来てくれる深澤さんとは反対に
私達は緊張で押しつぶされそうになる。
もし本当の事を言って豹変されたらどうしよう
頭の中は不安でいっぱいだ。
「あの、俺ら大学のサークル仲間で
言い伝えとか伝説とかを調べに来て
…昨日の夜に立ち入り禁止区域に入ったんです。」
目黒先輩が打ち明けてくれて
それを聞いた深澤さんは眉をピクリと動かした。
重苦しい空気がのしかかってきて
誰も口を開かないこの状況が、凄く怖い。
「…マジであんなとこ入ったの！？
君ら勇気あんね、怪我しなかった？」
「入ったら呪われるって」
「ないないそんなの迷信だって！
あ、でもそれ調べ気にたんだっけ
夢のないこと言ってごめん。」
謝りつつもお腹を抱えて笑っている深澤さんに
緊張の糸がほどけて全員が座り込んだ。
その姿もおかしかったのかさらに笑い出して
目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
「ふっかさん笑い過ぎ、
きっとみんな町の人に何かされないか不安なんだよ。」
「悪い悪い。」
ラウくんがフォローを入れてくれて
深澤さんは涙を拭いつつ笑うのをやめた。
本当はそれだけではないのだけれど
目黒先輩が首を横に振ったから
私と翔太先輩は頷いて何も言わなかった。
「あそこさ、大昔の頃は廃棄所みたいな所だったらしくて
中には有害物質を含むものもあったから
健康に危害を与えるって理由で立ち入り禁止にされてたわけ。」
「はあ…」
「でも子供ってそんなこと聞かないじゃん？
だから怖い言い伝えを作って、来ないようにしてたんだよ
うちのばあちゃんが言ってたから確かだよ。」
そんなことだろうと思っていたけれど
いざ地元の人に本当のところを聞くと安心感が違う。
呪いの件は完全に解決できたけれど
問題はここからだ。
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ぱぐたろう(プロフ) - そふらさん» 読んでいただきありがとうございます🤍そう言っていただけて嬉しいです！折り返し地点まで来ていよいよ最終章が近づいていますので、最後まで御付き合いいただければ嬉しいです🙇♀️ (2022年9月4日 19時) (
レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - なぁたさん» 前編読んでいただきありがとうございます🙇♀️暑さが吹っ飛ぶような内容になっていればと思います(肌寒くなってきましたが笑)楽しんでいただけて嬉しいです🤍最後までよろしくお願いします！ (2022年9月4日 19時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
そふら(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きが気になって頻繁にチェックしてしまう程面白くて最高な作品です！大変だと思いますが更新楽しみにしてます！ (2022年9月3日 2時) (レス) id: 8614b66f6c (このIDを非表示/違反報告)
なぁた(プロフ) - 作品更新嬉しいです！今回更新分の内容ずっと、うそでしょ、まって、こわい、しんどい状態でした。ドキドキさせてくれてありがとうございます。また楽しみに待ってます☺️ (2022年9月3日 2時) (レス) @page45 id: bf7a073558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2022年8月11日 19時
