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「蜜すっごい！」
しばらく歩いて辿り着いた場所は
程よく木々が影となってくれていて
風の通りがよく涼しい風が吹き抜けていく。
かき氷屋は可愛らしいおばあさんが経営している
レトロな見た目がお洒落なお店で
外に設置されているベンチに腰掛けイチゴ味のかき氷を頬張ると
甘さが口いっぱいに広がり疲れが吹っ飛んでいった。
「きっと美人だからサービスしてくれたんだよ
俺までおまけで蜜いっぱいかけてもらっちゃった。」
「…お世辞言い慣れてるでしょ。」
「そんなことないよ、えっと…」
言葉に詰まった様子のラウールさんに首を傾げる。
でも自己紹介していないことに気づいて
慌ててかき氷を飲み込んだ。
「波崎A、大学二年生です。」
「Aちゃんね！
ごめん、名前聞きそびれちゃって
何て呼べばいいかわからなくてさ。」
「昨日は遅かったもんね。」
「あまり長居するのもなって
えっと…ラウールです、ラウって呼んでもらえれば。
年はAちゃんの一つ下で進学せずに就職してる！」
通りで大人っぽいわけだ、
私より年下とは思えないほどしっかりしていて
気配り上手な人だなと何となく思っていた。
「Aちゃんはどうしてここに来たの？」
「大学の先輩がここ出身の人で
サークル活動を盾に家の片付け要因で連れてこられた。」
「なんだそれ」
かき氷を食べながら癖のある笑い方をするラウくんは
年相応というか、凄く可愛らしい。
よかった、ちゃんと同世代だなんて謎の安心が生まれて
笑みを浮かべつつスプーンでかき氷を崩していった。
「サークルってどんなことするの？」
「一応ミステリーサークルなんだけど
なんせ極度のビビりがいるから
大学の空いてる部屋で集まってお菓子食べるぐらいだよ。」
「…ミステリーってことは
もしかしてだけどあそこ見に来たの？」
ラウくんが指さすのは
昨日、白骨遺体を見つけたあの山で
自分の表情が曇っていくのが分かった。
「やめといたほうがいいよ。」
「やっぱりこの町の人は
呪い…とか信じてるの？」
「年配の人とかはね、俺は正直信じてない。」
私と目を合わせながら悪戯っ子のように笑う姿に
安堵から小さく溜息をついた。
やっぱりよくある噂なんだろう、
でもそうだとしても白骨遺体を見つけたことは事実で
相変わらず私の心は曇ったままだ。
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ぱぐたろう(プロフ) - そふらさん» 読んでいただきありがとうございます🤍そう言っていただけて嬉しいです！折り返し地点まで来ていよいよ最終章が近づいていますので、最後まで御付き合いいただければ嬉しいです🙇♀️ (2022年9月4日 19時) (
レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - なぁたさん» 前編読んでいただきありがとうございます🙇♀️暑さが吹っ飛ぶような内容になっていればと思います(肌寒くなってきましたが笑)楽しんでいただけて嬉しいです🤍最後までよろしくお願いします！ (2022年9月4日 19時) (レス) id: 7ae9714678 (このIDを非表示/違反報告)
そふら(プロフ) - 更新ありがとうございます！続きが気になって頻繁にチェックしてしまう程面白くて最高な作品です！大変だと思いますが更新楽しみにしてます！ (2022年9月3日 2時) (レス) id: 8614b66f6c (このIDを非表示/違反報告)
なぁた(プロフ) - 作品更新嬉しいです！今回更新分の内容ずっと、うそでしょ、まって、こわい、しんどい状態でした。ドキドキさせてくれてありがとうございます。また楽しみに待ってます☺️ (2022年9月3日 2時) (レス) @page45 id: bf7a073558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2022年8月11日 19時
