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ラウちゃんに感じた違和感はこれだったんだ。
ずっと自分のせいかもしれないって怯えて
それでぎこちなかったんだ。
「ごめん…。
謝っても、許してもらえないかもしれないけど
僕はまた友達のままでも、ちゃんと心の底から笑顔で
Aちゃんの隣にいたい。」
土下座のような体制をとって
私の方を向くラウちゃんは涙で言葉が出なくて
私はその姿を見つめることしかできなかった。
「私は、何も覚えてないけど
きっとラウちゃんのせいじゃないと思う。
だから、これからも仲良くしてほしいな。」
顔を上げるラウちゃんの顔はぐちゃぐちゃで
ハンカチで涙を拭ってあげると
その腕を掴まれて抱きしめられた。
「ありがとう、ごめんね…！」
午後の授業は、こんな状況で出られそうもなくて
人生で初めてサボった。
二人で見上げる空はどこまでも青くて
このまま私の心も晴れますようにと願った。
「あ、これだけは信じてほしいんだけどさ。」
結局2限サボると、もうみんな帰り始めたのか
屋上の下が騒がしくなってきた。
そろそろ帰ろうと立ち上がると
下から腕を引っ張られてしゃがみこんだ。
「噂の事なんだけど…。」
「あー！！
おった！ふたりとも！！」
出入り口の方を見ると
向井先生とふっかさん、そして最近見なかった亮平がいて
ラウちゃんと顔を見合わせて焦っていると
私達のカバンを持った向井先生が
プンスカ怒りながら近づいてきた。
「んもう！心配したやんか！
しかもよりによって俺の授業だけやなくて
古典の授業までサボるなんて！
また怒られるやん！」
「今回は怒られるだけじゃ済まないかもね。」
「そんな楽しそうに言わんでやー！」
いつの間にか後ろから来ていたふっかさんと
よくわからない漫才が始まって
唖然として見ているけど終わる気配がない。
「そろそろ帰らないと、心配するんじゃない？」
亮平の声が響いて一瞬にして静まった。
腕時計を見ると、下校時間から結構立っていて
もう涼ちゃんが来ていてもおかしくない時間だった。
「はよ帰らな！
てか、阿部ちゃん何でずっとそこおるん？」
亮平は、屋上に入らずに扉の手前で立ち止まっている。
もしかして亮平も屋上にトラウマがあるのか、
握りしめた両手がかすかに震えている。
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まいちゅん(プロフ) - ぱぐたろうさんの世界観が好きです。 (2021年1月25日 0時) (
レス) id: 3613c412bc (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます！うれしいです、励みになります。今日からまた更新しますので是非見てください(^▽^) (2021年1月21日 19時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - りささん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけるとすごくうれしいです！りささんもお体ご自愛下さい、更新頑張ります(^^) (2021年1月21日 19時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - Roseさん» ありがとうございます、励みになります！Roseさんもお体お気をつけてください!(^^)! (2021年1月21日 18時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - しおさん» ありがとうございます！本日更新しますので是非見てください(^^)無事に楽しめました！ (2021年1月21日 18時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年1月13日 20時
