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「宮館さんおはよう！
…顔色悪いけど大丈夫？」
担任だという向井先生が
私の青ざめた顔を覗き込んでくる。
「退院して運動不足なのに
いきなり走っちゃったから疲れただけです。
すいません…。」
「走ったん？！
二人ともそんなことさせたらあかんで！」
口に出した言い訳に食い気味に反応すると
私の両サイドにいる二人に慌てながら注意した。
まずい、悪いことをしてしまった。
「あの、私が道覚えてないのに
ギリギリに駅に着いたのが悪いんです。
もう大丈夫なので、気にしないでください。」
「そうなん…？
まあ、しんどくなったら言いや？」
フワッと笑う向井先生に頭を撫でられると
ラウちゃんが何故か不機嫌顔になって
それを見た結ちゃんが慌ててその手を叩いた。
「こーじそれはセクハラです。」
「だから呼び捨てはほかの教員に見られたらまずいねんって！」
「もう見られてるじゃん。」
結ちゃんが亮平を指さすと
真顔で少しずれ落ちた眼鏡の位置を直し、
私の顔をまっすぐ見るから、息が上手くできなくて苦しい。
「事故の事、どこまで覚えてないの。」
デリカシーに欠けるところは全く変わらないようだ。
いつもは物静かで上品な雰囲気なのに
たまに言葉の治安が悪くなり、
聞いてほしくないことをずかずか聞いてくる。
「はぁ？」
「高原さん落ち着いて、な？
阿部ちゃんもさすがにストレートすぎ…。」
「てか、デリカシーなさすぎでしょ。
人選ミスにもほどがある。」
結ちゃんは自分の事の様に怒ってくれて
亮平を睨みつけると、二人の間に向井先生が入り込んだ。
「あのさ！！」
ラウちゃんが大きな声で呼びかけるから
私達は目を大きく見開いて目を向ける。
当の本人も、予想より大きな声が出てしまったのか
先ほどの威勢はなくなり、アタフタし始めた。
「もうホームルームなんだけど…。」
スマホをこちらに向けると、時刻は8：40を指していた。
「あ、あかん！みんな待ってる！！」
「うえっ！？」
向井先生は叫ぶと、なぜか私達三人の肩を組ませ
背中を押しながら全力疾走をしだすから、変な声が出た。
さっき走らせるなと二人に注意したのは誰だよ、
本当にこの先生は大丈夫かと不安になる。
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まいちゅん(プロフ) - ぱぐたろうさんの世界観が好きです。 (2021年1月25日 0時) (
レス) id: 3613c412bc (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます！うれしいです、励みになります。今日からまた更新しますので是非見てください(^▽^) (2021年1月21日 19時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - りささん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！そう言っていただけるとすごくうれしいです！りささんもお体ご自愛下さい、更新頑張ります(^^) (2021年1月21日 19時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - Roseさん» ありがとうございます、励みになります！Roseさんもお体お気をつけてください!(^^)! (2021年1月21日 18時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱぐたろう(プロフ) - しおさん» ありがとうございます！本日更新しますので是非見てください(^^)無事に楽しめました！ (2021年1月21日 18時) (レス) id: 182e74d2ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年1月13日 20時
