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「どうすんだよ。」
「どうするも何も…
向こうが来てくれるのを待つしかねえよ。」
考えるだけで先が思いやられて
中々昼食に手を付けることができない。
フォークにパスタを巻き付けては解いてを繰り返し
まだ一口も食べていないのに胃がいっぱいに感じる。
「ああ、いたいた！！」
「うるせ…って、は？」
「探したよ〜！
実家行ったらお母さんしか今は住んでないとか言うし
あはは、相変わらず顔怖いね〜！」
これは夢なんだろうか、
目の前には確かにあの女性がいて
ブランド物を沢山身にまとって悪目立ちしている彼女は
俺の隣にドカッと音を立てて座った。
「あれ、君もあの日いたよね！
お友達？
てかそれ食べないならもらっていい？」
「何でここにいんだよ、
あと実家行ったって…。」
「ああ、正人さんにさ
実家の住所しか教えてもらってなかったから
めっちゃ怒られたんだけど！
てかそのパスタ食べていい？」
勢いに負けて一切口にしてないパスタを差し出すと
遠慮なしに食べ始める姿に唖然とするしかなかった。
ふっかも目を泳がせて頭を掻いているし
周りの学生からの目が痛い。
「学食美味しいね〜
一般もOKってホームページに書いててさ
照くん探しがてら来てみたんだけど運いいな〜私。」
「…どうでもいいけど二度と実家には行くな、
あんな事しでかしといてよく顔出せたな…」
「だって照くんに用があったんだもん！
居場所わかんないんじゃ実家行くしかなくない？」
話が通じない俺が苦手なタイプの女。
圧倒されていたが次第に苛立ちが募って
呑気にパスタを頬張る姿に顔をしかめた。
「…俺の住所教えるから。」
「ホント！？
助かる〜じゃあここに書いて？」
高そうな鞄の中からメモ帳を取り出して
ペンと一緒に俺の前へ差し出してきた。
殴り書きで住所を書くと彼女は手を伸ばしてきて
俺はとっさにメモ帳を上へ高くあげた。
「なんで！」
「俺だけ住所教えるとかフェアじゃない、
お前の名前と年齢、住所と連絡先教えろ。」
「ええ…まあいいけど。」
この女が嘘をついてようが真実を言っていようが
嫌でも関りを持たなきゃいけないのは事実で
少しでも情報が欲しかった俺は交換条件としてそう言うと
彼女は渋々といった感じでスマホを取り出した。
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ぴくみん(プロフ) - ぱぐたろさんの作品の一つ一つ伏線を回収していくお話が本当に好きで、今回もワクワクしながら読んでいたらあっという間にエンディングでした！今回の作品もとても面白かったです…いわふかの関係性が最高でした。 (2021年6月28日 3時) (
レス) id: 3b567ca5ed (このIDを非表示/違反報告)
みー - 他にはないジャンル？のお話で、一気読みしました！すごくおもしろかったです！ (2021年6月27日 23時) (レス) id: 978894b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぐたろう
| 作成日時：2021年6月27日 20時
