おみまいにいこう ページ37
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「え」
涼介「あ、や…知念、風邪って聞いたら一緒にお見舞いでも、と」
いつになくたどたどしいやまだくんが可愛い。
「ああ、お見舞い！いいよ！私も行こうと思ってたし！！」
『わあ、急展開すぎる！！』
『お見舞いが帰りたい口実なんて可愛いやまだくん♡♡』
「じゃあね！」
おともだちにお別れを言ってやまだくんと並んで歩く。
いやあ、注目浴びるよね。入学式を思い出すよ。
侑李がカッコよくていろんな人にじろじろ見られたっけ。
『あれ、知念くんの幼馴染じゃなかったっけ…？』
『なんで今日はやまだくんと、？え？』
なんてひそひそ声が聞こえてくる。
やまだくん迷惑じゃないかな、なんか誤解されてる気がする。
「私と歩いてて大丈夫？」
涼介「ん？まあー、お互い注目されやすいしな(笑)」
「迷惑してない？」
涼介「ぜーんぜん、迷惑なんてこれっぽっちも」
「なら良かった」
やまだくんはこの前スイーツ食べに行った時、侑李に助けられて席に戻ったら何故かお会計されて帰ってたスマート男のイメージ。
「あ、のさ……これ、やまだくんにしか話せないんだけど」
涼介「え、なになに？」
「有岡くん、わかる？」
涼介「大ちゃん？うん、結構仲いいよ」
「そう、なんだ……有岡くんはさ、変な冗談言うように見えないしいつも優しいんだよ、ね」
涼介「ん？うん」
自分で言うのが恥ずかしくて変なこと話してるのはわかってる。けど上手く言えないんだもん。
それでも、優しく聞いてくれるやまだくんはやっぱり優しい。
「さっき、…なんか、好きって言われちゃって。」
涼介「……え？」
「や、有岡くんは良きお友達だし私は全然そんなつもり、ないんだけど、！あ、こういう言い方失礼かな…」
涼介「あ、いや全然そんなことないと思うよ、？」
やまだくんは静かに話してくれる
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作者名：もち。 | 作成日時：2019年7月14日 22時
