わたしのひーろー ページ32
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「ご馳走様でした」
侑李「はいお利口」
「私御手洗行ってくるね」
やまだくんに口で説明してもらって、御手洗へ。
スイーツ美味しかったなあ、なんて上機嫌で御手洗を出たところで声を掛けられる。
『ねー、キミ1人〜？』
「わ、びっくりしたぁ」
突然前に現れるもんだから思わず肩を揺らす。
「や、1人じゃないんで」
『友達？彼氏？俺といた方が楽しいよ？』
なにそれ、侑李とやまだくんのことバカにしてるの？
って初対面の人に言える訳もなく道も通してくれないしで、こういうのどうしたらいいの…
御手洗の前なんて人全然いないし、、
『黙るってことはおっけーってこと？』
「や、わたし…侑李と、！」
『ユウリ？なんだ女の子じゃん。友達と来てたの？』
「はい？」
腕を引っ張ってお店の外に連れ出そうとするから必死に侑李の名前出したのに、女の子って…
『いーから、来いよ。こっちのが楽しいっってんだろ？』
「いやっ！！！」
だれか、助けて……！！
侑李「おにーさん、」
『は、』
「……侑李、」
『え、侑李って男、？』
私の発言に驚く男の人。でも、私はそれより驚いてる。だって、こんなのかっこよすぎる、、
侑李「僕の彼女なんですけど」
『ふーん、で？』
侑李「離せよ」
『やだー(笑)』
私を肩まで引き寄せる彼。ああもう最悪、何この状況
なんだか頭が痛くて涙が出てきそう。足も震えてるし、そっか怖いのか。
男の人がこの状況がめちゃくちゃ怖いんだ。
「……やめて、」
『んー？なーに？』
「侑李……こわい、」
やっとの思いで侑李に伝えると、ため息をついて俯く
「たす、けて、」
侑李「A目つぶっといて」
「え、」
侑李「いいから」
「う、うん」
目を閉じて、じっと待つ。侑李が近づいてくる足音となにか鈍い音だけがした。
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作者名：もち。 | 作成日時：2019年7月14日 22時
