やきもち ページ12
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侑李「僕はそんなことで怒ってない」
私が謝るとそう言った侑李。
じゃあ、なにで?他に、なんかしちゃったっけ、
「……じゃあ、」
侑李「…足、痛そう」
「え、まあ……痛いけど、、」
侑李「大丈夫?」
「う、うん…まあ、大丈夫だよ?」
優しそうな顔で私の足を撫でるから、侑李よくわからない。
さっきまで怒っていたのに、今度は優しい顔するからなんかきゅんってきちゃった。
「……侑李、?」
侑李「Aが倒れた時、助けられなかった」
「え?」
侑李「涼介が、Aをお姫様抱っこしてたの」
「そう、だっけ?」
痛すぎてその辺の記憶曖昧なんだよなあ、なにより骨折捻挫未経験なもんで。
初めての捻挫。痛すぎて、やまだくんが来てくれて、私がバトンを渡す子が走ってきてくれたのは覚えてる。
侑李「……やきもちだよ」
「侑李が来れば良かったじゃん(笑)」
侑李「僕アンカーだもん。行きたかったけど止められちゃった、」
悔しそうに下を向く侑李。
ていうか、そんなことで怒ってたの……?
侑李「みんは涼介のこと、王子様みたいって……美男美女でお似合いなんて、言い出す子もいて」
「え!そうなの?」
あんなモテモテやまだくんと噂されるとか、恐れ多すぎるし……やまだくん迷惑じゃないかな、?
侑李「Aの王子様は僕がいいの、」
「……うん、」
そんなことよく恥ずかしがらずに言えるよなあ。
私の、王子様か。
侑李「でもAなんも覚えてないならいいや」
「やまだくんが助けてくれたのは覚えてる、けどね、後でお礼してこなきゃ」
侑李「それいらない。涼介と喋んないで」
「え、それはちょっと、さすがに失礼っていうか……?」
侑李「いーからだめ!涼介何言ってくるかわかんないんだし」
「お礼はさせてよ?じゃあ、、侑李も一緒に行こ?」
なんとか説得して今度、涼介くんにお礼を言いに行くことになりました。
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作者名:もち。 | 作成日時:2019年7月14日 22時