m e m o r y .４コード・ブルー

え…？ ページ7

左手に温もりを感じる









ゆっくりと目を開けると、誰かが私の左手を握っている









顔を見ると…









耕っ！？









思わず叫んでしまった









え？何でトロントにいるはずの耕がここに？









え？え？









藍沢「……A」

中野「へっ、あ、ごめん起こし ー」









言い終わる前に深く、甘いキスをされる









やっと唇が離れる









中野「どうして…」

藍沢「Aに会いに来たんだ」

中野「わざわざ…？」

藍沢「あぁ」

中野「耕！」









抱き締めようとする前に耕に抱き締められる









藍沢「辛い時に側に居てやれなくてごめん…」

中野「こうやって来てくれるだけで嬉しいよ」









再び耕の顔が近づき、後少しで唇が重なる時ー









緋山「はいはい検査するよー」









みほが入って来た









耕は急いで私から離れる









藍沢「ノックしてから入ってくれ」

緋山「またラブラブな所邪魔しちゃったかしら？ごめんなさいね〜」









みほは楽しそうな顔、耕はふてくされた顔をしていて何だか面白い









緋山「今日中には退院出来そうね」

中野「ほんとに…！」

緋山「うん、でもしばらく仕事禁止ね」

中野「そんな…」

緋山「藍沢と自宅待機ね」

中野「耕とならいっか！」

藍沢「さりげなく可愛い事言わないでくれ…」

中野「ん？なんか言った？」

藍沢「いや、何でもない」

中野「空耳かなー」









ほんの少しだけでも









耕と一緒に過ごせるんだ









そう考えると









気持ちが楽になる

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