m e m o r y .４コード・ブルー

味方、敵 ページ24

手を挙げてからぎゅっと目を閉じる









お願い、お願い…









中野「奏ちゃん」

天野「は……い、」

中野「後遺症、無いみたい」

天野「ほんとに！？」









目をぱっちり開けて自分の手を見る









天野「震えて無い…！」

中野「良かった…本当に良かった」









試しに手をグーにしたりパーにする









全く手の震えが無い









天野「A先生…ありがとう！」

中野「へへっ、すっごく安心した」

天野「私も！」









A先生は泣きながらも、飛び切りの笑顔で私の事を見てくれた









天野「A先生に手術してもらえて良かった」

中野「ありがとう」









これでまた









ピアノが弾ける！









でも









それと同時に









もうA先生とは一緒に過ごせないんだ…という寂しさもあった









でも









神様は









私の味方をしてくれたという事実は変わらない

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