30話 ページ31
〜放課後〜
夏目「どうだったかナ、新しい学院生活ハ」
夏目くんはA組にも関わらず
私のためにB組に付き添ってくれた。
そのおかげで教室に入る事が出来た。
夏目くんがいなかったら
怖くて逃げ出しちゃってたかも。
そもそも、家を出られなかったかも。
『とても、不思議な感覚だった。かな。
本当に今まではずっとこの髪色で
沢山の人に卑下されてきちゃったから。
だから、ありのままの姿を受け入れて貰える事が
なんだかとても慣れなくて。』
あんずちゃんも、1年生の皆も3年生の先輩方も
皆、本当に誰一人として変わらぬ態度で接してくれて。
地毛だよね？なんて思うことが何度もあった。
夏目「きっとすぐ慣れるサ。」
夕焼け空に照らされ、優しく微笑む夏目くんは
とても綺麗で目が眩んでしまいそうになる。
夏目くんにはとても助けられたな。
夏目くんが底に沈んでいく私を見つけてくれなければ
きっと、今こうはなってなかった。
『夏目くん、ありがとう。
本当にありがとう。』
夏目「お礼を言われるようなことはしてないヨ
ボクはボクのしたいようにしただけサ♪」
夏目くんの大きすぎる優しさに戸惑い
私は少し微笑んで足元へ視線を下げた。
そう言えば、初めてあった日も
こうして2人で一緒に帰ったんだよね。
『初めてあった日を思い出すね』
夏目「あの日は苦労したヨ」
『えっ』
夏目「キミの纏う言葉の魔力にハ
どう考えても訳ありな雰囲気だったのニ
なかなか話してくれないんだもン」
ぷんっ、と言うような表情で
そっぽを向いてしまった夏目くん。
だけどすぐにまたこちらに顔を向けて微笑む。
夏目「だけド、偶然だとしてモ
本当のキミを見つけ出すことが出来て
良かったと思うヨ♪」
『…私も、見つけてくれたのが夏目くんで良かった。』
そう言って微笑んでみる。
夏目くんの綺麗な琥珀色の瞳に私が写ってる。
あぁ、私こんなにも幸せそうな顔できたんだ。
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刹那*(プロフ) - うわーおさん» 完璧だなんて、ありがとうございます！最近不更新気味ですが、今後もよろしくお願いします！ (2018年3月9日 12時) (
レス) id: 423d651c31 (このIDを非表示/違反報告)
うわーお(プロフ) - 夢主イラストめっちゃかわいいです！ストーリーも面白くて、完璧ですね！ (2018年3月8日 22時) (レス) id: adfef0e398 (このIDを非表示/違反報告)
紫之 ルカ - レオレオレーオ、夏目夏目夏ー目 (2017年11月10日 21時) (レス) id: 8ab7822bc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雑種 | 作成日時：2017年3月6日 3時
