気になるあのコはニガテなコ？2

イメチェン51 ページ23

『また灰崎行っちゃうの！！？？』

日本代表として今度は世界へ
成龍くんがまた寂しがってしまう

折「寂しいのかよ」

『寂しい！！！！！』

またキラキラした笑顔が減ってしまう
またため息が増えてしまう
元気な成龍くんが見れなくなっちゃう



『凌平くん行かないで〜〜〜〜』

灰「うっせえ！帰ってくるから離れろ！！」

「や"だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

掴んで離さない日本代表のジャージ
新品なのにもうくしゃくしゃ



灰「はあ、うるせえな」

灰「待てねえのかよ」



目を開けると目の前には綺麗な赤い瞳
距離が近い
ぽかんとなる



灰「帰ってくるから待ってろ」



私の頭にぽんと手を置き頭を撫でられた
成龍くんよりは小さいけど暖かい手

まるで借りてきた猫
すんっと表情が消えた

そっとキャリーケースを引く灰崎の背中を見送る
曲がる瞬間、目が合う
口角を上げニヤッと笑った



『......は？///////』



いやいやいやなんで暑いの？
空調効いてる？壊れてるよ？
え、すごい周り静かなんだけど何？
頬に手を当てると火傷しそうなくらい熱い
なんで彼氏面されてこんな照れてんの！？



水「マネージャーは、誘われなかったんだな」



ヒートアウトしそうな私を冷ますマイナスイオン
そういえば________



『......水神矢くんも行きたかったよね？』

水「俺はいいんだ」

水「灰崎は星章学園の代表」

水「俺は灰崎の居場所を作る」

水「それで十分だ」



なんという神童ぶり
神様は贔屓がすぎる
何この子神の子かな
慈悲深い謙虚な姿勢が120点満点のはなまる



水「でも安心した」

水「マネージャーが残ってくれて」





マネージャーが残ってくれて
マネージャーが残ってくれて
マネージャーが残ってくれて





(私、必要とされた？)



私はそのあとの意識はない
起きたら監督の車に乗っていた
だらしなくヨダレを垂らしながら
ぬいぐるみに抱きついてた

『成龍くん、うへへへへ』

久「ヨダレを垂らすな」

音「拭いときますね」



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空気と化したその他メンバー
口ポカーンと空けてる折緒だけはすぐ想像つく
折緒かわいいよねスペクトルマグナの足好きよ

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