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皆、何が起こったのか一瞬頭が理解しようとしなかったが、それは、愛するアイドルが地べたで殺された虫のように這いつくばっている姿を見て理解したくなかったが頭では理解してしまった
「いやあああああああああ____!!!」
歓声が悲鳴に変わり、大パニック。客席からは次々と悲鳴があがり、泣きわめくファンもいた。
どうして、こんなことになった?
おれは、目に見える惨状に思わず吐き気が押し寄せそのまま座り込んでしまった。
なんで、あんなにラブくて、カッコよかったA様がどうして、あんな目に………!?怖い、怖い、
まだ曲はかかっているが、A様はまだ照明に潰されて動けないでいる。
スタッフや関係者は何をしてるの……!!?早く助けてよぉ…!
…………
「いや、いやぁぁ、なんで、!!!っ、いやぁぁぁ!!」
「日和くん………!」
舞台裏でその光景の瞬間を生で見ていた巴日和と乱凪砂も一瞬の出来事に驚き目を疑った。私たちが愛するアイドルが、赤い血を流しながらステージで倒れている。
日和は何よりも愛していたAの惨い光景にものすごく衝撃とショックと受けたのか、頭がパニックになって泣きわめいていた
凪沙も、けたたましく崩れた音に驚いて光景に傷ついたが、日和を見て我に返った。
どうして、関係者は動かないのだろう…………?
ふと周りに目をやると、怯えた顔のスタッフや、関係者は何かに制止されているように動かない………いや、動けないでいる。
それはジュンでさえ、同じことだった。
『全員、動くなよ』
ジュンの左耳のイヤホンから、Aの掠れた声がノイズ混じりに聞こえ、スタッフやジュンに動くなと指示した。無事生きていることは確認できたが、あの状態からしてまず出血している
早く、早く、助けに行かないといけないのに!!
『ジュン〜………落ち着けよー………あた、しまだ大丈夫だから』
「大丈夫なわけないじゃないですかっ!!バカ言ってないで、早く救助を………!!あっ、………」
ジュンは何かに気づき、しかしそれに苦虫を噛み潰したように怒りと同時に悲しみの顔が訪れ、一方的にAの声は消えた。
「俺が、おれが…………あんなこと言わなければよかった、……っ、うぅ、………A、」
お願いだから、ちゃんと戻ってきて
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死柄木朧(プロフ) - ナギナギの漢字違いますよ。正しくは凪砂です (2022年8月14日 22時) (レス) @page27 id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
璃胡(プロフ) - めっちゃ心が死にかけてバクバク音鳴らしながら見てましためっちゃ続編楽しみにしてます!!!!!!! (2021年10月7日 21時) (レス) @page50 id: 22b34aab1f (このIDを非表示/違反報告)
伊弉冉アリスさぶ - 続編おめでとうございます!照明が落ちてきたときはドッキドキして続きを待っていましたが、ちゃんと生きているようで。良かったです… 続編、お待ちしております! (2021年10月7日 20時) (レス) @page50 id: c2abd4fe86 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠(プロフ) - マジで泣きました。続編も頑張ってください。楽しみに待ってます!! (2021年10月7日 19時) (レス) @page49 id: c0d88fed6a (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - すごい小説にひきこまれました。楽しみに待ってます。 (2021年10月4日 18時) (レス) @page44 id: 30bd05b899 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠璃亭 x他3人 | 作成日時:2021年9月19日 17時