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照明は落ちきったままで、まだ出口も開かない。なんなのだこの状況はと皆思った。まだなにかあるのか、まだ誰かのステージが残っていたのか？
しかし、ステージはglowで終了とプログラムにも書いていた。
だったら一体誰が………？
と場は不自然な雰囲気に包まれたが、
【 Light in the alley 】
と巨大パネルに移された時、それは歓声に変わる。
この曲は、Aの最初に発売されたシングル曲。
自ら作詞作曲を手がけた最大級のバラード。
テーマは、
いつか訪れる光を掴む少女に向けた愛の歌。
青のスポットライトに照らされながら、ステージに現れたAはいつもの元気で暴れ回る姿とは違い、美しく静かにそれを歌う。
瞬きさえも許さず、ただ観客に愛をこめながら歌う姿はまるで女神のようだった。
「綺麗だね…………」
「うん、そうだね…………」
スポットライトに照らされながら歌う彼女の姿に囚われ、裏方から巴日和と乱凪砂もそれを見守っていた。
本当は歌が終わり次第すぐに楽屋で花を渡そうと考えて足を運んだのだが、予想外のライブにただ見とれるしかなかった。
曲のサビにかかった瞬間、きらきらとこぼれる笑顔がスクリーンに映し出される
その歌う姿に観客は固まった。
彼女は……………いいや、彼女を照らしているのはスポットライトの輝きなんかじゃない
彼女自信が放つアイドルの輝き、本物のアイドルの光だ
かつて、スーパーアイドルと言われた佐賀美陣とほぼ同格の光だ
闇を照らし、導く光のように消えそうな存在
我々が神と讃える人物に相応しい
………
舞台袖から見守る影はもう1つ。彼女の歌に合わせて、下メロで合わせて歌うジュンの姿が。
「(やっぱ、アンタはいつもかっこいいっすねぇ………)」
どれだけ変態で頭がとち狂っていても、ジュンの憧れである人物には変わりない。
ダンス、歌…………全てが上回っている彼女をいつか追い抜かして、ぎゃふんと言わせてやる。
「ってあれ、ここ歌詞が違いますねぇ………？アレンジ？」
スクリーンに出されている歌詞とAの歌っている歌詞のフレーズが違うことに気づく。
ここは本来ならテーマになっている少女に愛を歌うのだが、少年とAは歌った。
何でかなとAの方を向くと、視線が合い、ニコリと微笑まれた
「(あぁ、これ…………俺に向かって歌ってるんだ………)」
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死柄木朧(プロフ) - ナギナギの漢字違いますよ。正しくは凪砂です (2022年8月14日 22時) (
レス) @page27 id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
璃胡(プロフ) - めっちゃ心が死にかけてバクバク音鳴らしながら見てましためっちゃ続編楽しみにしてます！！！！！！！ (2021年10月7日 21時) (レス) @page50 id: 22b34aab1f (このIDを非表示/違反報告)
伊弉冉アリスさぶ - 続編おめでとうございます！照明が落ちてきたときはドッキドキして続きを待っていましたが、ちゃんと生きているようで。良かったです… 続編、お待ちしております！ (2021年10月7日 20時) (レス) @page50 id: c2abd4fe86 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠(プロフ) - マジで泣きました。続編も頑張ってください。楽しみに待ってます!! (2021年10月7日 19時) (レス) @page49 id: c0d88fed6a (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - すごい小説にひきこまれました。楽しみに待ってます。 (2021年10月4日 18時) (レス) @page44 id: 30bd05b899 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃亭 x他3人 | 作成日時：2021年9月19日 17時
