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おかしい………どうして終わりを告げるアナウンスが鳴らない。それに会場もそのまま。
おかしく思ったのか、客席でもザワザワと騒ぎ始めた。
地方から来ているお客さんはこの時間ではもう既に電車に乗っていないといけない。
しかし、ドア側に配置されているスタッフは頑なに扉を閉じたままだ。
「変だな……………」
運営側である天祥院英智はすぐさま異変を察知し、上からステージを見たがなんの変化もない。裏方で何が起こっているのだろうか…………
…………………………………………
『おい、答えろよ。アンタにあたしに歌わせろって指示してきたどこのどいつだって言ってんだよ。聞こえねーのか』
そのままスタッフに詰め寄るA。もしこれが怒ってない時であればご褒美にも近いが、今のAは腹が煮えくり返るぐらい怒っている。それが分かっているのか他のスタッフも怯えていた
しかし、1人だけAに近づきスタッフを掴む手を引き剥がした
「落ち着いてくださいよぉ………アンタがそんなに怒ってると、俺も怖いんすけど」
glowの相方である漣ジュンだ。
本来ならglowとして立たなければいけないステージなのに、蔑ろにされてきっと悲しんでいるはずなのに、それすら見せずに落ち着けとAに言った。
先程まで怒り狂っていたAだが、ジュンが視界に入ると
少し機嫌が直り、飛びつくように抱きついた。
「俺は大丈夫ですから、行ってあげてください………ほら、ファンのお姉様方も待ってますよぉ……？」
観客席からはアンコール、アンコールと鳴り響く。
まだ待っている人がいるなら、それに応えないわけがない。
応えてこそ、アイドルというものだ。
しかし、Aは少しだけステージに行くのを渋ったが、覚悟を決めてマイクを取る。
『っ、はーーー……………………ジュン、帰ったら抱くから覚えとけよ』
「はいはい、行ってらっしゃい」
手を振りながら、Aをステージへと導いた。
そのまま握っていた手がほどけ、Aはステージに戻った。
『また戻れるなら、今度もお前と歌いたいな』
細く消えそうな声は誰にも届かずにそのまま音楽が流れ、スポットライトを浴びる
これが、漣ジュンの最初の間違いだった
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死柄木朧(プロフ) - ナギナギの漢字違いますよ。正しくは凪砂です (2022年8月14日 22時) (
レス) @page27 id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
璃胡(プロフ) - めっちゃ心が死にかけてバクバク音鳴らしながら見てましためっちゃ続編楽しみにしてます！！！！！！！ (2021年10月7日 21時) (レス) @page50 id: 22b34aab1f (このIDを非表示/違反報告)
伊弉冉アリスさぶ - 続編おめでとうございます！照明が落ちてきたときはドッキドキして続きを待っていましたが、ちゃんと生きているようで。良かったです… 続編、お待ちしております！ (2021年10月7日 20時) (レス) @page50 id: c2abd4fe86 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠(プロフ) - マジで泣きました。続編も頑張ってください。楽しみに待ってます!! (2021年10月7日 19時) (レス) @page49 id: c0d88fed6a (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - すごい小説にひきこまれました。楽しみに待ってます。 (2021年10月4日 18時) (レス) @page44 id: 30bd05b899 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃亭 x他3人 | 作成日時：2021年9月19日 17時
