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気になってその歌声を聞くと、音程は整っているものの多少のぐらつきはある。でも、彼女より高い声で甘く優しい声が日和の脳に巡った。
まるで、母親が子どもに聞かす子守唄のように気持ちよくて日和はあの頃を思い出した。
歌っていた人間が気になったため、そっとレッスン室のドアを開けると窓に腰掛けた男子生徒が、おとぎ話のように小鳥を手に乗せてまるで話すように歌っていた。
あの子、彼女と同じで………輝いて見える。まだ原石にもならない石っころだけど、素質はある。磨けばどんな宝石にもなりそうな子。
…………玲明のシステムには興味がないが、こんな子ばかりならぜひとも入ろうかな？凪紗君には悪いけれど、僕は秀越学園よりもこちらの方が合う。
ごめんね、凪紗君。
……………………
『ジュンー、ただいま。その鳥からあげにしていいか？』
「アンタ、ス○イダーマンにでもなったんですか？窓から入ってこないでくださいよ。それより、遅かったですけど何かあったんっすか？」
『ん？夢ノ咲学院のアホ皇帝と話してただけー。次のライブで協力してほしいってさ。』
ライブ…………そう言われてジュンは黙った。まだ立ててもいないステージであり、目標にすべき場所で必ず立たなければいけない場所。
前も言ったようにジュンは月日が経つっているつれに、パフォーマンス力もダンスも一流になっている。
もちろん、特待生を越すぐらいの。
それをわかっていない自分ではなかったため、現特待生であるAに無茶だとは思うがダメ元でお願いすることにしてみた。
「それって、俺も出ていいですか………」
猫のように震える声で、初めてAにライブに出たいとわがままを言った。
ライブに出たい、あのステージに立ちたいと。
『ステージに立ちたい………か。』
「……わかってますよ、必要な衣装も全部俺が払います。わがままを言ってるのは承知ですけど、、俺は………」
舞台に、それもライブステージに立ちたいならある程度の費用が必要だ。正直な話、今のジュンの財布なら不可能だ。なにせ、ライブには衣装代も含めて莫大な費用がかかる。それを一人で払うことなど借金を背負うことと同様。
でも、それをしてでもステージに立ちたい。
アイドルとして歌いたい。
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死柄木朧(プロフ) - ナギナギの漢字違いますよ。正しくは凪砂です (2022年8月14日 22時) (
レス) @page27 id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
璃胡(プロフ) - めっちゃ心が死にかけてバクバク音鳴らしながら見てましためっちゃ続編楽しみにしてます！！！！！！！ (2021年10月7日 21時) (レス) @page50 id: 22b34aab1f (このIDを非表示/違反報告)
伊弉冉アリスさぶ - 続編おめでとうございます！照明が落ちてきたときはドッキドキして続きを待っていましたが、ちゃんと生きているようで。良かったです… 続編、お待ちしております！ (2021年10月7日 20時) (レス) @page50 id: c2abd4fe86 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠(プロフ) - マジで泣きました。続編も頑張ってください。楽しみに待ってます!! (2021年10月7日 19時) (レス) @page49 id: c0d88fed6a (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - すごい小説にひきこまれました。楽しみに待ってます。 (2021年10月4日 18時) (レス) @page44 id: 30bd05b899 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃亭 x他3人 | 作成日時：2021年9月19日 17時
