四十四話 ページ45
「アンタみたいなクズが将来有望の生徒を縛らないでちょうだい！」
フローラは目を見開き悲しそうな顔をした。アーサーたちはカーチアを突き飛ばした。そしてカーチアを批判する。床に座り込むフローラにマシューは駆け寄り抱きしめた。
「あんな言葉、気にしないで。フローラはクズじゃないし、僕たちは縛られてないよ」
「そうある。おめぇ程いい人間はいないある！気にするなあるよ！」
「ありがと……」
そうは言ったフローラだが、その表情はとても落ち込んでいて気にしているようだった。純粋で素直なフローラはどんな言葉でも真に受けてしまう。だからマシューたちは心配していた。
だが、それから二週間、三週間、一ヶ月と過ぎても彼女に変わりはなくみんなが安心した。
その矢先に、事件が起こってしまった。
「フローラ来てねぇな。マシュー、フローラは？」
「先に行ってって言われて……」
その日の朝、フローラは姿を見せなかった。家庭的事情があるのだろうと思い、気にしなかった。
昼休みになると教室は騒がしくなり色んな匂いが漂っていた。みんなが楽しく食事をとっている時だった。
「マシュー！フローラが！！」
フランシスの呼びかけにみんなが屋上に行った。柵の向こう側にはフローラが立っている。強い風が吹いており、油断すると風に押されてしまいそうになるくらい。
「フローラ！！何してるの！？」
「マシュー……みんな……ごめん。私、もう耐えられないよ。毎日毎日あの先生に罵倒されて……」
「やめてくれフローラ！！お願いだ！！俺たちが彼奴を追い出してやる！だからっ、だから！」
彼女の名前を必死に叫んで引き止めるアーサーたち。そんな声にフローラは微笑む。そして次の瞬間_______。
一つの花びらが散ってしまった。
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しげの2号(プロフ) - 殺傷死神さん» わああ！ありがとうございます！文才なんてありませんよ……！頑張ります！ (2017年7月14日 0時) (
レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
殺傷死神(プロフ) - 物凄い文才ですね！画面の前で一喜一憂していました。頑張って下さい！(^-^) (2017年7月6日 23時) (レス) id: 510a955d63 (このIDを非表示/違反報告)
しげの2号(プロフ) - Licoroさん» 承知したでござる！ (2015年9月20日 17時) (レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
しげの2号(プロフ) - 世界領@ヘタリアさん» みんな仕事はってなりますね(笑) (2015年9月20日 17時) (レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
Licoro - もっと、もっとギルが欲しいです。ギルベルトカモン!! (2015年9月20日 17時) (レス) id: 68ead56367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しげの2号 | 作者ホームページ：
作成日時：2015年9月2日 19時
