二十三話 ページ24
「私が教師でお前たちが生徒だからだ」
「でも普通じゃないでしょ！？お金を渡すなんて……普通じゃありえない。頭おかしいよ！」
Aは頭をかき首を傾げた。そこまで怒られるのか。頭がおかしいのは確かかもしれないが。昔からお金を貸したりなどは当たり前だったからあまりよく分からないのだ。
「頭おかしいのはお互い様だろ。あんなにやられっぱなしでよく耐えれるな」
「耐えなきゃ何されるか分かんねぇんだよ」
ロヴィーノが弱々しい声で呟いた。何もできないのが悔しい。そんな思いが伝わってくる。彼らなりに考えたのだろう。頑張っている彼らが可愛く思えたAは少し笑った。そして二人の腕を引いて立たせると背中を押しながら言った。
「今日はシチューでも作ってやる。来い」
「え、ちょ！」
「やめろよコノヤロー！」
嫌がる二人だが満更でもないようだ。笑みをこぼしながらAの家へ行き床に座った。しばらく待っているとシチューを出されそれを食べた。お腹いっぱい食べるとフェリシアーノは寝転がりロヴィーノは机に顔を伏せた。
「こんなことされるの初めてだなぁ」
「楽しいだろう？」
「バカとつるんでいる気しかしねぇよ」
バカとはなんだ！とポコポコ怒るA。そんな彼女に親近感を覚える。教師と生徒なのに、近い存在に感じれる。今までにない感じだ。
「俺……先生とならやっていける気がするよ」
「そうか？」
「うん。ね！兄ちゃん！」
「う、うっせ！」
顔を赤くしながらフェリシアーノの頬を抓るロヴィーノ。フェリシアーノは涙を流しながら「ヴェー！」と言った。
「力になれるなら、いつでもなってやる。私は教師だからな」
その言葉にヴァルガス兄弟は顔を見合わせて嬉しそうに笑った。
翌日、学校に登校する時間。Aは二人に食事をとって着替えたら先に行くよう言ったが二人は聞かず、Aと行くと言った。最初こそ困ったがそれもいいかもしれない、と思ったAは一緒に学校へと向かった。
今日の空は雲一つない快晴だった。
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しげの2号(プロフ) - 殺傷死神さん» わああ！ありがとうございます！文才なんてありませんよ……！頑張ります！ (2017年7月14日 0時) (
レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
殺傷死神(プロフ) - 物凄い文才ですね！画面の前で一喜一憂していました。頑張って下さい！(^-^) (2017年7月6日 23時) (レス) id: 510a955d63 (このIDを非表示/違反報告)
しげの2号(プロフ) - Licoroさん» 承知したでござる！ (2015年9月20日 17時) (レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
しげの2号(プロフ) - 世界領@ヘタリアさん» みんな仕事はってなりますね(笑) (2015年9月20日 17時) (レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
Licoro - もっと、もっとギルが欲しいです。ギルベルトカモン!! (2015年9月20日 17時) (レス) id: 68ead56367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しげの2号 | 作者ホームページ：
作成日時：2015年9月2日 19時
