参拾弐 ページ38
*
>街はずれの廃墟
>激突する中也と太宰
「犯人教えろよ!」
「やだね!」
>中也が素早く太宰に接近
>強烈な下段蹴りを放つ
>地面を蹴って上空に回避する太宰
>落下の勢いを生かして手に持った金棒を振り下ろす
「フン!」
>中也、両手でガード
「くッ!」
>太宰が着地した
>一瞬の硬化を受けて素早い拳を雨の様に叩き込む中也
「本当はわかってねえだろ」
「いいや、わかってるよ。どこかの小学生と違ってね」
>たまらず、下がる太宰
>拳を繰り出し追いつめる中也
「おらおらおら!!守ってばっかじゃ戦いには勝てねェぞ!!」
「はい、残念」
>金棒から出る破壊光線
「あああああ!一寸待てコラァアアアア!!」
KOと云う電子音声が聞こえ中也さんはガックリと頭を垂れた。
読者の皆なら判るだろうが之は遊戯だ。
因みに私はあの後、蘭堂さんに紅茶を渡して二人に着いてきた。
現在UFOキャッチャーを背に腕を組んで見守っている。
「約束したよねえ、負けた方は命令を一つ犬のように従順に遂行するって。却説何をして貰おうかな?」
「割と自信あったのに……!」
「君の敗因は異能が強過ぎた事だ、強過ぎるから狡猾さも周到さも育たない。遊戯でも推理勝負でも」
「推理勝負?んなもん受けた憶えもねえし!負けた憶えもねえ!」
「なら何方が先に犯人を糾弾出来るか勝負をしよう。君が勝てば先程の賭けは無かった事にしても善い。でも僕が勝ったら君は一生僕の犬だ」
太宰さんの挑発に容易く乗った中也さんは遊戯機械に足を乗せてビシッと指さした。
「上等だ受けてやるよ!俺に狡猾さも周到さも無いだと?手前みたいな奴に奥の手を見せる訳ねえだろ!」
「君が拳を閉まったまま蹴りだけで相手を渡り合うのはその奥の手って奴と関係があるのかい?」
「如何戦おうと俺の勝手だ」
「成程、意図的に手を抜いてる訳だ。処で何故君は荒神である荒覇吐を探している、何故興味を持った」
「手前こそ何で早死したがる」
突然そこで中也さんがフードを被り慌てて隠れた。成程、例の二人が来たからか。
「如何したの」
「少し静かにしとけい」
「?嗚呼あの二人。手首に巻いた青いバンド、羊の構成員だね。何か拙い事でも?」
「連中と会って善い状況じゃねえだろ!」
太宰さんはニヤリと笑う。
その笑みは何か企んでいる時の物だ。
「おーい、中原中也君!仕事に行くよ、首領の命令だ」
……この人は鬼か。
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黒龍(プロフ) - 様々なオタクさん» もしやSAOの……?() (2021年6月12日 19時) (レス) id: b77228759e (このIDを非表示/違反報告)
様々なオタク - ヴァッサーゴ?!ヴァサゴ?!POH?! (2021年6月12日 18時) (レス) id: eccd7c5314 (このIDを非表示/違反報告)
黒龍(プロフ) - 布教する猫さん» コメントありがとうございます!更新に関しましては不定期になりますが頑張ります^^ (2021年1月16日 11時) (レス) id: b77228759e (このIDを非表示/違反報告)
布教する猫(プロフ) - すっっごく面白いです!!更新頑張って下さい!!(* ´ ▽ ` *) (2021年1月14日 20時) (レス) id: 0899319726 (このIDを非表示/違反報告)
黒龍(プロフ) - じしゃくさん» コメントありがとうございます!そして、そこに気付いて頂けて凄く嬉しいです……!! (2020年3月29日 17時) (レス) id: 9b97ad947e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒龍 | 作成日時:2018年5月21日 1時