バッドエンド作成委員会【stpr】

運命 ページ23

さとみside


誰が呼んだか分からないがすぐに救急車が来た


病院と学校は近いとは言ってもさすがに早すぎるとも思ったが


そんなこと気にせず


医者に促された俺は付き添いとして救急車に乗った


学校から近いはずの病院もなんだか遠く感じて


何も考えることもせずに俺は救急車に揺られていた


時々ころんの顔を見る


血だらけではあるがその顔はいつも通りただ寝ているだけのようで


“夢”なんじゃないかなって思った


さ「あの…」


俺は近くにいた医者に気になっていたことを聞いた


さ「救急車を呼んだのって…」


医「え？あなたじゃなかったんですか？」


さ「え…あぁ、はい」


そう言うとほかの医者が


医「俺が聞いたのは“女”の声だったぞ」


“女”？


あの光景を見てたってこと…だよな？


それにしてもころんが落ちてから呼んだらさすがにあの速さじゃ来ないだろ


…“ころんが落ちることを分かっていた”？


さ「…まさか！」


医「？」


さ「ありがとうございます！」


医「え、あ、はい。お役に立てたなら良かったです…？」


俺を不審がる医者


まぁ、無理ないだろ


俺は救急車が止まって開いた瞬間学校へと走った


医「ちょっ！どこいくんですか！？」


さ「すみません！」


俺は必死に走った


だってさ


こんなこと出来んの


“蒼井さん”だけでしょ？

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