バッドエンド作成委員会【stpr】

この学園のとある噂 ページ3

ころんside


さ「なぁなぁ、こんな噂、知ってる…？」


結構ガチめなトーンで言ってきたこいつ


クラスメイトであり友達であるさとみくん


こ「うわさぁ？」


さとみくんが噂なんかの話をするなんて珍しいな〜なんて思いながら


さとみくんの話に耳を傾ける


さ「この学園にある委員会は8つ。だけどもう1つ、“9番目の委員会”があるって」


なにそれ？


確かにこの学園の委員会の数は8つだ


だけどもう1つの委員会って…？


さ「あの“閉ざされた部屋”あるだろ？」


“閉ざされた部屋”


それは僕達の学園にある誰も知らない部屋


職員室前の廊下をずーっと奥に進んだところにその部屋はある


だけどその辺りはそれ以外に何も無くて


なんであるんだろ？って感じ


周りの薄汚れた白い壁の中に1つ、浮いているアンティーク調の木製のドア


生徒だけでなく先生までもがその扉が開くところを見たことがないという


…なんて、馬鹿げてるよな


僕だって知ってるってだけで別に信じてるわけではないし


さ「あの扉の奥にさあるんだってよ、“もうひとつの委員会”が」


怪談話をするかのように話すさとみくん


意外だな、さとみくんこういう話興味ないと思ってた


こ「…で、なに？」


さ「釣れないなぁ〜」


そう言って呆れたように言うさとみくん


さ「でさ、その扉“開けてみない”？」


まるで秘密を共有するかのように耳元で囁くさとみくん


その口角はニヤッと不気味な程に上がっていた


しょうがない、行ってやるか


僕も興味あるっちゃあるからね


こ「いいよ、別に」


さ「え！？まじで！？早速行こ！」


そ、そんなに嬉しいの？w


僕はさとみくんに腕を引かれるがまま


その扉を目指して歩いた


…この後さとみくんを止めていれば…なんて思うことも知らずに

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