後輩から公開告白された【伏黒恵】

6日目 ページ25

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今日で恵とのお試しの恋人は終了

しかし、昨日から恵とはまともに喋っていない


暇さえあれば教室に来ていた恵は、来る度に目を逸らしていたのでいつの間にか来なくなっていた












「 あーあ … 」












私がそう言葉を零すと真希が近付いてきた












真「 なんだよ、幸せ逃げるぞ 」

「 もう逃げちゃったんだよね 」

真「 幸せか … あ、クレープ屋行きそびれてたな 」

「 あ！そうだった！ 」












最近は色んなことがありすぎてクレープの新商品発売のことなんて忘れていた

そうだ、私にはクレープを食べられるという最高の幸せがある












真「 私の奢りで行くか？ 」

「 え！良いの！？ 」

真「 腹は壊すなよ 」












「 好きなだけ食べていいけど 」と笑いながら言う真希。今日は授業頑張れるなぁ … なんて呑気に考えていると後ろから声が聞こえた












恵「 Aさん 」







「 恵 … 」












そこに居たのはやはり恵だった

ここまで走ってきたのだろうか、恵は荒々しく呼吸をし酷く息切れをしていた












恵「 はぁ … やっと見つけた 」












膝に手をついて深呼吸をし、いつもの真っ直ぐな眼差しでこちらを見つめた


───── 言うなら今がチャンスなんだ


そう思うだけで何も言えずに私が立ち尽くしていると真希がポンッと肩に手を乗せた












真「 自分に正直になってこい。
結果がどうであれ、私が受け止めてやる 」












私と恵に背を向け「 じゃあ後でな 」と言い残して去っていった真希は男子顔負けのかっこよさだった












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