19.暴露 ページ21
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パ「まあ、結局は悟に投げたけどな」
漆『それで、あの時に先生が…』
虎「あー、そういえば五条先生、
なんかテンション低い日あったわ」
禪「さすがにそこまで繊細なタイプじゃねぇだろ。
他のことじゃないのか?」
伏「…A関係ならありえますよ」
禪「あ? どういうことだ?」
伏「いや、俺からはちょっと」
ついーっと視線を逸らした恵。
真希先輩の顔が、ぐるりとこちらを向く。
禪「…漆葉〜?」
漆『え、あの、私にはなんのことやら』
釘「漆葉。ここはもう、
腹をくくって言っちゃいなさい」
漆『野薔薇ちゃん……!?』
裏切られたような気持ちで振り向いてみると
野薔薇は神妙な顔をしている……が。
その興味と好奇心は全く隠せていない。
救いを求めて周囲を見渡せど、
すぐに無駄であることを悟った。
漆『…ほんとに、
恵が言ってるようなことは何も知らないです。
……ただ───』
禪「ただ?」
漆『……け、』
釘「け?」
漆『…………結婚しよう、って。言われました。
16歳の誕生日に』
空気が。氷みたいになる。
ぐつぐつと煮込まれてる鍋の音だけが響く時間。
それが数秒……いや、もしかしたら数分。
禪「は」
釘「は、」
「「「「はぁ〜〜〜!?!?!?!?」」」」
一同、奇跡の大合唱。
禪「それ…マジか」
釘「うーわ、ありえない。生徒でしょ?」
パ「そこは弁えてると思ったんだけどな〜、悟も」
狗「…高菜」
漆『で、でも、その時はまだ
高専に入る気なかったから……』
釘「変わんないわよ! 年の差いくつ!?」
虎「先生すげーんだなぁ」
伏「悪い意味でな」
禪「しかもその
おまえからしたら親みたいなもんなんだろ?」
漆『まあ…はい』
釘「誰か110番! 警察呼ぶわよ」
パ「異議なーし」
狗「しゃーけ」
伏「つーか今どこにいるんだよ、五条先生」
虎「あ、先生なら遅れて来るらしいぜ?
なんか皆に見せたいものがあるって」
五「おっつかれサマンサ! 楽しんでる〜?」
漆『…あっ』
なんて絶妙なタイミング。
良いか悪いか、で言えば間違いなく。
……悪いタイミング。
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Sn(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。五条悟オチです。長めのお話になる予定なので、頑張って完結させたいと思います。 (2021年8月26日 22時) (レス) id: 812f073419 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年8月25日 23時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
Sn(プロフ) - Spicaさん» ありがとうございます。励みになります。 (2021年8月25日 14時) (レス) id: 812f073419 (このIDを非表示/違反報告)
Spica(プロフ) - とても面白いです!続き期待してます! (2021年8月25日 14時) (レス) id: 68c958f74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sn | 作成日時:2021年7月24日 16時