赤いわんわんおの妹【s× p × 】

第2話 ページ3

side-Riinu

というわけで、
今莉犬くんは、久しぶりに帰ってきたお兄様に「おかえり〜」の一言もなかった心無い方の部屋の前にいます。

まぁ俺、できるお兄ちゃんなんで？
ちゃぁんとノックするんですよ？
いい子でしょ？俺、

ｺﾝｺﾝ
………………？？？

あれれぇ？返事がないぞぉ？
どうゆう事だ？
う〜ん？ハッ？！
そうか！わかったぞ！！

みんなもこの莉犬様の名推理を聞くがいい！！
えぇ〜別に知りたくないだってぇ？
まぁいいからさ、ちょっとだけでも聞いてってよ！！

つまりはさ、寝てるんですよ！！
きっと！この部屋の主は絶対！！100％寝てるんです！！
どうよ？みんな俺の名推理絶対当たってるっしょ！！

そう思って、部屋の訪問を後にしようとしたその時！！

ｶﾞﾁｬ

『………誰？』

？！？！！！
ま、まさかまさかの主の登場………！！！


ん？待てよ、ちょっと待て俺！！
誰？って言われたよね？誰って！誰って！！
酷すぎない？
また俺のピュアピュアハートに傷が入っちゃったよ？まぁ、とりあえず声掛けとこう。

莉「ひ、久しぶり？A、」

そう言って挨拶したらAは、

『はぁぁぁ、なぁんだ兄ちゃんか。どうしたの？ちょっと前に独り立ちして一人暮らし始めたんじゃなかったけ？』

と、あからさまに残念そうに俺を見ながらため息をつくAに内心めっちゃ傷つきまくってる俺。てか、俺めっちゃ心傷つきまくってるんだけど？うちの妹酷すぎない？

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