Dear My everything〜Donghae〜Last Edition

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「あの子たち、本当に大丈夫かしら」


ヒョク達のマンションが見えなくなっても、まだ気になって何度も振り返る。

元気に見送ってくれた子供たち。
でも、心なしか、カイは寂しそうに見えた。


ﾄﾞﾝへのためでもあるんだよってユイに言われて。
よくよく考えてみれば、最近では子供達が優先で、
あんまりドンへをかまってあげてないなとは思ってたし。

私もずっと、息抜きできない日々が続いてたからいいかなって思って
承諾したけど、いざ出かけるとなるといろいろ心配で…


「大丈夫だよ、ユイヌナに任せておけば」

「ぅん……」

「なんだかAの方が子離れできてない感じだな」

「だって……カイはまだ2歳だよ？ついこの前までお乳飲んでたのに…」

「こうやって出かけるの、嫌？」


運転席でハンドルを握るﾄﾞﾝへをチラッと見ると、眉を下げて少し寂しそうな顔。


「ぁ……ごめん…そうじゃないの。二人だけで出かけるのは嬉しいよ。
ただ……」

「俺こそごめん、わかってる。Aの気持ちは」

「うん…」


ふと、ハンドルから伸びた手が、膝の上の私の手に重なる。


「子供達が一緒だと出来ないから…」

「ﾄﾞﾝへ…」


重ねられた手はすぐにﾄﾞﾝへの口元へ。
絡まる指。
触れる唇から、ﾄﾞﾝへの熱が伝わって……


胸が、ドクンと跳ねた。

こんな感覚、いつぶりだろう……


「……で…今からどこ行くの？」

「ん？ナイショ」

「内緒って……」

「すぐにわかるよ」


車が、高速に乗って、すぐにどこにむかっているのかがわかった。


「空港？まさか飛行機に乗るの？」


一泊なのにどこ行くつもり？


楽しそうなﾄﾞﾝへをよそに、私は不安だけが募って行く。


駐車場に車を止めると、そこには真っ白なリムジンが止まっていて…


「なんで…？」


無言のまま、バゲッジをトランクに積み込んだﾄﾞﾝへにうながされるまま
リムジンに乗り込むと、通常の出発ゲートとは違う立ち入り禁止ゾーンへと進む。


「ねえ、ﾄﾞﾝへ、どういうこと？」

「まあまあ、落ち着いて？A。あ、見えたよ」

「え？」


振り向くとそこには、小さな飛行機が数機、止まっているエリアに到着した。


まさか……プライベートジェット？



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