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*



見上げたドンヘが、いつものドンヘとは違う真剣な表情で……



ちょっとだけ不安に駆られて身体を起こしたら
チラッとこちらを伺って、手を広げておいでっていう顔。



また、ドンヘのたくましい胸に寄り添って横になると、
ぎゅうっと抱き締められてドンヘの鼓動を聴く。



やっぱり……



ピッタリと嵌るこの感じ。



久々のドンヘの胸、素肌。



私には、ずっと変わらずこの場所なんだって再確認してしまう。



私の肩の辺りを手でとんとん……ってして。

なんだか言いあぐねているドンヘに、思い切って聞いてみる。



「お願いって……言いにくいこと?」

「んー、そうでもないけど…」

「私に出来ること?」

「ああ、してもらわなきゃ俺、困るかな…」


なんだろ。ますます不安………


「あの子らもさ」

「ん?ソラとカイ?」

「うん、あの子らも、いつか大人になって、恋をして。
俺たちみたいに、生涯かけて愛する人に出会えるよね…」

「そうね…」


今はまだ幼い彼らも、いつかきっとそうなるんだろうな。
その頃、私たちは今よりもっと年を重ねてて…

そのうち、ハラボジ、ハルモニになって……


「え…でもそれがお願いとどう…」


ふと、ドンヘの言ってることの意図がわからなくて戸惑う。

ドンヘって、たまに要領を得ないっていうか…


「ドンヘ…?」

「あのさ……」

「うん…」

「お願いだから、俺より先に逝かないで。
一日でもいいから、俺より長く、生きて欲しいんだ」

「え…?」

「お前が…俺より先に逝っちゃったら俺…きっとその後生きていけないから」

「なんで……」


どうしてそんなこと言うの?


「まさか、変なこと考えないよね?」

「いや、そんなことはしないよ。
だってさ、そんなことしたら、来世でお前に会えないだろ?
けどさ、それから俺は死んだも同然だろうから。

そんな姿、父親失格じゃん?
あの子らに、そんな俺見せたくないんだ。だから…」


こんなこと、バカげた話だってわかってる。


だけど………



命の大切さをきっと普通の人よりも知っている私たちだからこそ


それはとても現実的で…



「やだ、ドンへそんなこと言わないで…!」

「A…」

「私はドンへに生かされてるんだよ?
あの時、もうダメだって、暗い世界に落ちそうだと思った時
聴こえてきたドンへの歌に引き戻されたんだよ?」



違う………
そうじゃない…!



*

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ひまわり(プロフ) - 一気に読ませてもらいました!心が温まりました!私もお話を書き始めたばかり。こんなステキな話を書けたらいいな♪ (2014年12月30日 15時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ようこさん» ようこさん、コメントありがとうございます!コメントが届いても通知が来なくなってしまって気づくのが遅くてすいません。そう言ってもらえてうれしいです(≧∇≦) (2014年9月2日 6時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
ようこ(プロフ) - どれもこれも楽しくわくわくしながら読ませていただきました。 (2014年7月30日 16時) (レス) id: 12ac2e3c23 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - pukapuka_mickyさん» きゃー、もしかしてえ○こちゃん?だよね?コメントありがとう〜\(^o^)/そう言ってもらえて嬉しい!うんうん、生まれ変わってドンヘみたいな人と巡り会いたい!! (2014年5月18日 10時) (レス) id: 2dade049d6 (このIDを非表示/違反報告)
pukapuka_micky(プロフ) - 素敵なお話ありがとう♪とっても幸せな気持ちになったよ。生まれ変わったらこんな素敵な旦那さまと巡り会えるかな。。 (2014年5月17日 21時) (レス) id: 9877638046 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらこ | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/  
作成日時:2014年2月10日 21時

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