Dear My everything〜Donghae〜Last Edition

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素敵な旦那様にエスコートされて、個室のあるレストランへ。



「じゃあ、5回目の結婚記念日に乾杯」

「乾杯」


懐かしい味のワインが口の中で広がって…
一気にあの頃にタイムスリップした気分になる。


「ん、このワイン美味しい……っていうかこれ、あの時の…？」

「わかった？そう、同じのだよ」


あの日、初めて2人だけで食事して、そしてそのあと……

なんだか、懐かしい思いが込み上げてきて胸がいっぱいになる。


「あ、ねえ。あの子たち大丈夫かな？
ﾋｮｸとﾕｲは電話するとあの子たちが恋しがるかも知れないから
してこなくていいって言ったけどホントにしなくていい？」

「大丈夫だよ。ホントに心配性だな、Aは。
あいつらに任せておけばいいんだよ。
それになんかあればあっちからかかってくるって」

「そうだけど…」

「なんならもうちょっと遅い時間にしてみる？」

「うん、いいの？」

「いいも悪いも、心配なんだろ？俺も実は心配だし」

「ﾄﾞﾝﾍもやっぱり気にしてるんじゃない」

「まあね、俺も一応、父親だし？」

「そうよね(笑)」



そのあとは、美味しいディナーをお腹いっぱい食べて。



「美味しかったね」

「うん、ごちそうさまでした」


デザートのスプーンを置いた私の手に、ﾄﾞﾝﾍの手がスッと伸びて重なる。


「A、今までありがとう」

「なあに？改まって。なんか気持ち悪いな」

「何だよそれ、せっかく真面目に話してるんだから茶化さないで聞いて？」

「はい…ごめんなさい」


いつになく真面目なﾄﾞﾝﾍに少し驚くと同時に不安にもなる。

なに？何か良くない話？


「実はさ……」

「う、うん…」

「これ……」


そう言ったﾄﾞﾝﾍがゴソゴソ、胸ポケットから出したブルーのベルベットの
細長い箱をテーブルの上に置いた。


「え…？」

「受け取って？」

「何…？」

「いいから、開けてみて？」


そっと箱を開いてみると………


「綺麗……」


それは、鮮やかなブルーの真珠の周りを小さなダイヤが縁取る
ペンダントトップが着いたプラチナのネックレスだった。




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