腹黒彼氏の恋人疑惑は本当です Ⅰ (ページ8)

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【ホワイトデー】ページ8

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「＿A、そろそろ着くよ」

『ん‥ごめん、寝てた？』
「ぐっすり」
『肩痛かったでしょ？』
「全然、それよりそろそろ着くよ」

彼の指す飛行機の窓から外を眺める、綺麗な景色、東京から大阪まで長いようであっという間だったなぁ‥そんなことを思っていると手を握られて彼へと視線を向けた、身を乗り出していたので自分の席へ座り直し彼に微笑む

『旅行、久し振りだね』

「そうだね、でも前はちゃんと行けなかったも同然だし今回はいっぱい楽しもう」
『うん、前回は酷かったけど、、』
「芸能人だから仕方ないよ」
『今回はともと交際してること発表したから堂々と隣を歩けるの嬉しい』

前回旅行へ行った時、女優として活動してたから周りの目を気にして眼鏡とマスク常備してたし、彼とは手を繋ぐことすら出来なかった、部屋もわざと別室にして、、旅行と言う旅行じゃなかったけど今回は違う

彼と手を繋いで堂々と隣を歩ける、それがどれだけ嬉しいことか、窓の方を向く彼を呼んで此方を向いた瞬間キスをした、彼は一瞬目を見開いて嬉しそうに微笑み角度を変えてもう一度キスをする

『んふ…とも、良いお返し有り難う』

「言ったでしょ？ホワイトデー期待しててねって、前から結構企画してたんだ、また旅行に行きたかったからね」
『ほんと嬉しい…ともの彼女で良かった』
「俺もAの彼氏で良かったよ、でも外でキスは止めて？恥ずかしい、、」
『此処機内だよ？しかもファーストクラス』
「そ、そうだけどね!!?心臓に悪い、、」

顔を赤くして頬を掻く彼に私は微笑む、そして着いた大阪、キャリーケースを持ちながら風で飛ばされそうになる帽子をそっと抑えてタクシーを使ってホテルへと向かう

その頃には景色が暗くなり始めていてチェックインした時にはもう午後七時、荷物を整理してそこから水着を出し着替えて外に出る

「～ｯ!ほんと綺麗、、」

『ふふ、嬉しいよ』
「なんか動画撮るの嫌になってきた…」
『撮られるの慣れてるから早くー、夕食食べて今日は早く寝るんでしょ？明日ユニバ行くのに』
「寝ちゃうの？」
『んふ、寝かせてくれないの？明日腰痛いと動けないから余り激しくしないでね』

「そう言う意味じゃない!!」

耳元で囁けば彼は顔を真っ赤にしてそう叫んだ、多分彼は夜ゲームで遊ぶことを言ったのは理解してるけど弄りたいと言う私の好奇心がね、こう言う性格になったのは彼と過ごした日々が長いからかな？

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