腹黒彼氏の恋人疑惑は本当です Ⅰ (ページ3)

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貴女side

「＿やっちゃったよ!!A!!」

『やらかしたねぇー』
「なんでそんなに落ち着いてるの!!?」
『ん？いつかすると予想してたからだけど？と言うかどうするの？否定する？肯定する？どのみち言及しないと駄目なレベルまで騒がれてるよ』

彼の背中を撫でて慰めながら私はそう言う、彼が酔った勢いで彼女の存在を肯定したのは良い、それが簡単に私だとバレたのが問題なんだよね、一般人なら「はいそうですか」で済むけど、これでもモデル、様々な分野で名の残る私が恋人なら簡単には済まない

私にだってファンは居るからね、特に男性ファンが多い傾向があるため、彼氏の彼が罵倒される確率は高い

「…よし、覚悟決める、肯定するよ」

『そっか』
「Aも手伝って貰うからね？」
『勿論、彼女だから当然だよ』
「所属事務所とか大丈夫なの？」
『大丈夫も何も社長私だから』

「あ、そうだもんね」

─配信─

「＿あー、あー、始まったかな？ちゃんと始まったみたいだね、少し準備してるから待ってて」

《恋人疑惑について追求して下さい!!
《やっぱり私の予想正しい？
《ともさん吹っ切れた顔してる

『コップ持っていく？』
「あ、お願い、ねぇ、なんで隣座らないのー？しかもカメラ映らない角度に居るじゃんw」
『えー、隣座るべき？w』
「貴女について話すんですけど？w ほら早く此処来てよ、首傾げないで？俺の隣座ってくれれば良いからさ」

《彼女の声綺麗…
《ファンの俺は分かる、絶対あの方だ
《仲良しかよ、羨ましいなおい

『はい、此処で良い？』

「良いけど顔隠してるのなに？」
『サプライズ』
「視聴者に？」
『そうそう、ともが紹介してくれたら見せるから話始めて良いよ』
「分かった、会話的に分かると思うけどこの前の飲酒APEXで口走った彼女居るっての本当です」

《やっぱり
《隣の彼女さんが羨ましい
《ともさんマジ恨む(良い意味)

「それで彼女なんですけど、皆さんの予想通り夜桜Aさんで間違いありません、彼女と交際してはや六年です、ずっと否定して騙しててごめんなさい」

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