【d!】妹の婚約宣言を境に三人の美男子に求婚されました Ⅱ (ページ16)

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ｺﾝｺﾝ_

「戦姫様、皇帝陛下との会合時間が迫ってきております、そろそろ馬車へ」

『えぇ、分かりましたわ』

防音の結界を解いて立ち上がる、二人も切り替えたようなので扉を開け馬車へと向かった、馬車に乗って向かう先は皇帝陛下の住まう宮廷、私が居たのか後宮でも結構下の方、推測として皇后が住む黄金宮の周辺に私の心臓はあると睨んでいるから早く皇后になりたい、無理矢理奪うのはやぶさかではないけど‥場所が正確に分かっていないので此処は慎重に行動しようと思う。

「＿戦姫様、宮廷に到着致しました」

『分かったわ』
「庭園へとご案内致します」
『えぇ』

戦姫様と呼ばれるのは何だかむず痒いわね、、妃にはそれぞれ名前があるそうだけど、何とも喜びずらい名前、なんて思いながら着いた庭園のガゼボの下で立って待つ。しばらくすると皇帝が来て私の頬にキスをして微笑む＿気持ち悪い

グ「睡蓮殿、待たせて済まないな」

『いいえ、陛下、私は陛下と会えるだけで嬉しいのです』
グ「なんと可愛いことを言うのだ」
『まぁ、可愛いだなんて嬉しいですわ』

愛想笑いで自分を偽って皇帝とお茶を飲む、面白くもない自慢話を永遠と聞かされて、日が沈もうとしている時間まで過ぎそろそろ帰ろうとした瞬間、皇帝に抱き締められて悪寒に身体を震わせる。

グ「今夜の営み相手は睡蓮殿で決まりだ」

『ぇ、？』
グ「勿論、余に奉仕してくれるだろう？」
『～ｯ!!は、い』

いやだ、いやだいやだいやだ＿
ゾム達以外に抱かれるなんて嫌だ、覚悟していたはずなのに恐怖と不安が押し寄せてくる、でも耐えろ、寝室に行って異能力を使えば此処に来た意味が達成出来る、コネさん達二ヶ月も会っていないけど大丈夫かしら、私のこと心配してるかも、それとも寂しがってるかしらね、だって彼ら意外と寂しがり屋だもの、あぁ、それと_

現実逃避をするためにただ彼らのことを考えながら食事をしてお風呂に入る、溢れた涙はきっと心の叫び、、ほんと彼らのせい(おかげ)で私は変わったわ、前まで兄妹と影達以外には差程感情が無かったのに、感情を殺せたのにっ‥

『ぞむ、こねさん、しゃおさんっ…あいしているわっ、ごめんねっ……』

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