宣戦布告２７ ページ28
【:re】に行った翌日、私は出勤してから真っ先に─────勿論キジマさんに挨拶をしてから─────旧多一等の元へ直行した。
頭の中に昨夜調べた《ナンパ テクニック》を何度も頭で復唱しながら。
旧多「はい？何か御用で…」
今だ。
出だしが肝心！
私は腹を決め、自分が一番【これだ】と確信したサイトに載っていた定型文を声高に述べた。
『美しいと思って思わず声をかけてしまいました！自分でもびっくり！』
旧多「…は？」
なのに旧多一等から返って来たのはこの上なく冷たい視線。
ん！？どうして！？
慌てて私は断られないようテクニック第二陣を放つ。
『ああああ！ふ、旧多一等ってその…あれですよ！何かこう魅力的ですよね！服も決まってて、何だかドキドキしちゃうな〜なんて…』
旧多「…」
『えーと、大人の色気！？そうそれだ！色気凄いです旧多一等！フェロモン的な！お色気王子！』
ぶほ、と何故か遠くの方でキジマさんが珈琲を思いっきり噎せた音がした。
私が次々にお誘いのテンプレートを並べ立てて行くにつれて加速度的に旧多一等の顔は能面のようになって行き、やがて薄らとこめかみに青筋まで浮き始める。
何でだ。こんなに褒めちぎってるのに。
『それに旧多一等、性格は普段きっついし性悪だし底意地も悪いけどお仕事はしっかり…』
旧多「あのー」
不思議に思いながらつらつらと美辞麗句を並べ立てていた私に、旧多一等の冷めた目が突き刺さる。
『は、はぃ…』
何気に怖い視線に射られてビクッと身体を強張らせた私は次の瞬間、そこそこ怖い上官の【半ギレ】を見た。
旧多「そうやってご機嫌取るって事は…今度は一体何をやらかしたんですか、A三等！？」
『や、やらかしたぁ！？』
数分後。
旧多「あぁ、その件でしたか」
『はい…暇な日、あればなぁと思って…』
私はGoogle先生の知恵を放棄し、素直に旧多一等をお茶に誘う事にした。
ニシキさん御免なさい。私にはインターネット、向いてないみたいです。
旧多「僕はてっきり、また貴方が失態犯して尻拭いを頼みに来たのかと…」
『し、失礼な！そんなにミスばっかりしませんよ！…そんなに』
普段通りからかわれ、でもオークション戦の一件があるため激しくは反論できない。
真っ向から声を荒げられないのはかなりもどかしかった。
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みきざわ(プロフ) - あずまさん» 鼻血どんどん出しましょう！(笑)閲読有難うございます〜！ (2019年1月23日 19時) (
レス) id: d7c1dbf7e2 (このIDを非表示/違反報告)
あずま(プロフ) - あぁ…やばい、、、鼻血でるぅ(;´Д`)ﾊｧﾊｧ (2019年1月23日 15時) (レス) id: 97c5686003 (このIDを非表示/違反報告)
みきざわ(プロフ) - えぬ=)さん» ニムラの魅力、少しでもお伝え出来ているのなら幸いです！尊敬だなんてそんな、勿体ない(笑) 嬉しいお言葉、恐縮です！ (2019年1月21日 5時) (レス) id: d7c1dbf7e2 (このIDを非表示/違反報告)
えぬ=)(プロフ) - ああ……溶けちゃいそうです……← 本当に最高です……前作からずっと思ってたけど最高です……尊敬してます……!何故そんなににむにむの魅力を素晴らしいクオリティで書けるのか……尊敬してます(二回目) (2019年1月21日 0時) (レス) id: ae2a3cb03d (このIDを非表示/違反報告)
みきざわ(プロフ) - ハニーさん» 謹んで新年のお慶びを申し上げます！2019年がハニー様の良き年になる事を願っております... (2019年1月1日 0時) (レス) id: d7c1dbf7e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みきざわ | 作成日時：2018年12月16日 18時
