宣戦布告１３ ページ14
新社会人となったからには避けられないもの。
その内の一つに、飲み会というイベントがある。
お酒の席にて上司と部下、又は同輩同士の親睦を深め合う行事。
旧多「金曜の夜、新歓あるらしいですよ。A三等どうしますー？」
『新歓！？い、行きます！旧多さんは行くんですか？』
旧多「勿論」
『…やっぱやめようかな』
旧多「はい？」
元々イベント物が好きな私はそのお誘いを一も二もなく受け、それはもうウキウキで人生初の【飲み会】に参加した。
鉢川「俺は焼酎な」
真戸「ではウーロンハイを頼む」
六月「俺は…麦茶で」
宇井「A三等はどうする？」
『ビールでお願いします！』
まさかそこで自分が散々な痴態を晒す事になるなんて、露ほども知らずに。
《旧多 side》
───────お酒、弱かったんですね…
『それでさぁむっちゃん、ねぇ聞いてる？うわ何か最近ガッシリして来たねぇ六月ぃ〜…うっふふふふ』
丸手「おい、それ柱だぞ」
宇井「駄目ですね…完全に酔っ払ってます」
店の柱に熱烈な抱擁を交わしながら笑い声を上げているA三等に、僕は沈痛な面持ちで肩を落とした。
聞けばA三等、しっかりお酒を飲んだのは今日が初めてだったという。
ビールを一口飲んでから様子がおかしくなり始め、まずいと思った頃には既に部下は酩酊状態。
『アキラさぁ〜ん可愛いです〜♡すき〜♡』
真戸「そうか、わたしは…かわいいのか…ぐふふ」
先程から下戸らしい真戸暁上等と共に妄言を繰り返しており、その度に他の捜査官達の笑いの種になっていた。
キジマ「ホホホ…愉快愉快」
旧多「記憶、残らないと良いんですけど」
僕はカウンターの隅でキジマと酒をちびちび飲みながら、宴の中央で着々と黒歴史を増やしているA三等を見遣る。
『不知〜♪』
不知「いでででで！！し、絞め技すんなバカ！」
伊東「あはは、良いキャラしてる〜Aちゃん」
瓜江「(…不知、生きろ)」
ご友人をシメたり上官に絡んでみたりと暴走した挙句、A三等はやがて夢の中へ。
『…ぐー…』
鉢川「あーあ、寝てらぁ…」
鈴屋「気持ち良さそうです〜」
丸手「そりゃあんだけ大騒ぎすりゃ気分も良いわな」
旧多「…何してるんですか、貴女…」
カウンターに突っ伏し寝息を立て始めたA三等を見て上官共は笑っていたが、上司である僕としては穴があったら入りたかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みきざわ(プロフ) - あずまさん» 鼻血どんどん出しましょう！(笑)閲読有難うございます〜！ (2019年1月23日 19時) (
レス) id: d7c1dbf7e2 (このIDを非表示/違反報告)
あずま(プロフ) - あぁ…やばい、、、鼻血でるぅ(;´Д`)ﾊｧﾊｧ (2019年1月23日 15時) (レス) id: 97c5686003 (このIDを非表示/違反報告)
みきざわ(プロフ) - えぬ=)さん» ニムラの魅力、少しでもお伝え出来ているのなら幸いです！尊敬だなんてそんな、勿体ない(笑) 嬉しいお言葉、恐縮です！ (2019年1月21日 5時) (レス) id: d7c1dbf7e2 (このIDを非表示/違反報告)
えぬ=)(プロフ) - ああ……溶けちゃいそうです……← 本当に最高です……前作からずっと思ってたけど最高です……尊敬してます……!何故そんなににむにむの魅力を素晴らしいクオリティで書けるのか……尊敬してます(二回目) (2019年1月21日 0時) (レス) id: ae2a3cb03d (このIDを非表示/違反報告)
みきざわ(プロフ) - ハニーさん» 謹んで新年のお慶びを申し上げます！2019年がハニー様の良き年になる事を願っております... (2019年1月1日 0時) (レス) id: d7c1dbf7e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みきざわ | 作成日時：2018年12月16日 18時
