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「……河野さん、?」
俯いて何かを考えてる様子だったから声をかけると
目をキラキラさせて、せや!!と顔を上げた。
純「呼び捨てにしましょう!お互い!敬語もなしで!」
「よび……て?」
拓「純喜くん、Aヌナが韓国人なの忘れてる?」
純「あ、忘れてた、ちょっと待ってくださいね?あ、チャムシマンニョ?」
そういって、携帯を取りだし
文字を打ち込んでいるみたい。
聞き取れなかったの…申し訳ないなあ……
河野さんはハキハキ喋ってくれるし
どちらかと言うと分かりやすいはずなのに。
暫くして、はい!と見せられた画面には
の文字と共にコンピューターが読み上げた。
私がびっくりした顔をすると、
途端に不安になったのか ダメでした…?と
申し訳なさそうな顔にたれた耳が見える。
「 アニ…あ、いや、その、」
拓「も〜純喜くんってほんま大胆。陽キャ。」
やれやれと言ったように、川西くんが呆れた顔をしている。
ますます河野さんは顔を曇らせて
急いで携帯をしまった。
純「……すみま 」
「ち、ちがいます!」
純「…えっ」
「しましょう、その、よびて…?も、
合っているかは分からないけど、そう伝えると
またパァァァっと目を輝かせた
純
「ど、ういたしまして…?」
やったー!と川西さんの肩をぐらんぐらんと揺すり
喜ぶ河野さん。
ああ、川西さんが気持ち悪そう…大丈夫かな…
結局その後も色々と話した結果
私が呼び捨ては恥ずかしいと言って
河野さんは、純喜くんに
川西さんは、拓実くんになった。
そして純喜くんからは、A…
拓実くんから、Aヌナと……
お呼ばれする……みたい…………………
そして今後は敬語も一切ダメらしい。
まあ、仲良くなれてよかった…はず。
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作者名:ナビ | 作成日時:2021年9月10日 18時