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「こん…にちは、わたしは、Aです。…はじめまして…」
『うん!!!上手!!!言えてるよ!』
……はああ、ほんとかなあ。
いつもならもっとスラスラ言えるはずなのに
緊張で言葉が上手く出てこない。
あの日から1ヶ月、
ようやくJO1さんと初対面の日だ。
日本語レッスンを多めに入れてもらい
かなり勉強はしてきた。
自分から話すのはまだまだだけど
聞き取るのは少しできるようになったと思う。
緊張するね〜と話し合っていると
コンコン、とドアのノック音が響いた。
途端にみんなビシッと背筋を伸ばして1列に並ぶ。
ガチャ、とドアが開いて入ってきた社長に続き
そう横のウンビか小さく声を上げてしまうほど
キラキラした11人の男性がゾロゾロと入ってきた。
間違いなくアイドルだった、
これが私たちが専属となる人達…?
オーディションからなら少し前まで一般人だっただろうに、完全に芸能人のオーラだった。
向かいにJO1さんが並んで、
少し恥ずかしそうにメンバー同士顔を見合わせている
そして始まった自己紹介。
奨「初めまして、JO1リーダーの與那城奨です」
蓮「初めまして、ダンスリーダーの川尻蓮です」
プデュも全てチェックしたし、
皆さんの名前も顔も覚えていたけど
緊張しながらもニコニコ話すのを見るとすごく優しそうだと思った。
川西さんが、担当は分からないです。と恥ずかしそうに言うと
メンバーにビジュアルだろ!と肩を叩かれて笑っている。
仲良さそうなやり取りを見て自然と私達も笑顔になった。
そして気づく、この程度なら日本語が理解できること。
改めて勉強してよかった…と心から思った。
そして最後のメンバー
あ、彼は…
私がプデュを見て一番に目に付いた人だった。
「はい…えっと…
ハッキリと迷うことなく
すらすらと韓国語で自己紹介をした、河野純喜さん…
思わず拍手が巻き起こった
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作者名:ナビ | 作成日時:2021年9月10日 18時