キラキラお目々な美少年に転生したよ【鬼滅の刃】

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しくじった。




雨の降りしきる夜の森。
そこにあった洞窟の中に雨をしのぐ為、負傷した足を引きずりながら入っていった。

どうしてこうなったのだろう。



いつも通り2人で組まされた任務。初めて会うその隊士は初任務らしく、僅かに怯えの色があった。
任務内容は鬼らしきものが発見された森への捜索及び討伐だった。あまり強くない鬼と聞かされていたから、気の緩みもあったのかもしれない。

日が落ちるのを待ち、現場へと出発した。
捜索開始からすぐ、目的の鬼は発見されたが状況が最悪だった。
今にも食べられそうな若い女。周りには何人もの死体が喰い散らかっていた。

そのあまりの光景に、恐怖で逃げ出す新人隊士。
…嘘だろ。お前が逃げたら誰が頸を切るんだよ！ちゃんと説明しただろ？！そう言いたかったが、既に新人の姿は消えていた。
追いかけて連れ戻したかったが目の前の女性を見捨てれる訳もなく、単身鬼に対峙する。


「旨そうな餌がやって来たな！」

「その人を離せ！」


もちろん離さないのは分かっている。
ただこちらに気を引かせる為のきっかけになればと思った。
しかし何を思ったのか、鬼は俺の言う通りに女性を解放した。その行動に訳が分からなかったが解放された女性を抱きとめる。


「…なんのつもりだ」

「フハハ、なぁに、直ぐに分かるさ」


その言葉と、助けた女性の虚な瞳に嫌な予感がし、その場を離れようとするが遅かった。
焼けるような痛みに足を見ると、この人の守り刀だろうか、太ももに短刀が刺さっていた。



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