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気を失っていたのは少しの間だけだったみたいで、お師匠さまたちと過ごした半年ぶりの小屋に着いた時には目が覚めていた。

おんぶして運んでくれた獪岳に降ろしてくれるよう頼み、自分の足で小屋の中に入る。
なんだか家出して久々に家に帰ってくるような感覚だな、と思いながら戸を開けるとそこには目に涙を浮かべたお師匠さまの姿があった。





「お師匠さま、帰るのが遅くなってごめんなさい…ただいま帰りました」


「よく…よく無事で帰ってきてくれた!」


お師匠さまはそれだけ言うと、ギュッと俺を抱きしめてくれた。
半年ぶりのその背中は少しだけ小さくなったような気がする。獪岳だけじゃなくてお師匠さまにも心配をかけてしまったんだ。



なんて申し訳なく思っていたら、外から騒がしい声が聞こえてきた。


「Aっ!本当にAだ!!なんでこんな所にいるの?!行方不明だったってどう言う事?!!」

「うるせぇカス!!テメェには関係ねぇんだよ!」



おー善逸だ!!
久しぶりだなぁ。
相変わらず元気だね、と言いたい所だけど。


「お前ら黙らんか!!柱の方も困っているだろう!!」


そうなんだよねー。
お師匠さまの言う通り、2人の後ろで煉獄さんと宇髄さんが困り顔で立っていた。いや、宇髄さんは楽しそうだったけどね。






全員で小屋に入り漸く一息ついた頃、俺は柱の2人にお礼を言ってない事を思い出した。


「あ、あの。今回は本当にありがとうございました。お陰で無事に帰ることが出来ました」

「うむ!怪我がない様で何よりだ!」

「十二鬼月じゃあなかったが、中々に手強い鬼だったぜ。まぁこの俺の手にかかれば楽勝だったがな」


お師匠さまの話によると、半年間何度も来ては鬼の捜索を手伝ってくれたらしい。
そして今回、獪岳が村人から得た情報を元に漸く見つけ出すことが出来たとか。
柱が2人も必要だったとは、思った以上にあの鬼は強かったのだろう。



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設定タグ:鬼滅の刃 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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河岸エマ(プロフ) - 爽雫さん» うわあぁ私も大好きです!設定を上手く活かせてない気もしますが頑張ります!!モチベめっちゃ上がりました!ありがとうございます!! (2020年2月24日 14時) (レス) id: b2cd8ae7ef (このIDを非表示/違反報告)
爽雫 - 童磨の息子なんて神設定じゃないですか!?凄い続き楽しみです。更新頑張って下さい!応援しています!!だいすきです(*>∀<*) (2020年2月24日 14時) (レス) id: c8b0ff9423 (このIDを非表示/違反報告)
河岸エマ(プロフ) - お虫さん» ありがとうございます!近々更新すると思うのでまたよろしくお願いします! (2020年2月23日 23時) (レス) id: b2cd8ae7ef (このIDを非表示/違反報告)
お虫 - 好きです!次の更新楽しみに待ってます! (2020年2月23日 7時) (レス) id: 2f9884d86e (このIDを非表示/違反報告)
河岸エマ(プロフ) - アンちゃんさん» マジですか?!それは嬉しいです!pixivでもこちらでもよろしくお願いします!! (2020年2月15日 21時) (レス) id: b2cd8ae7ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:河岸エマ | 作成日時:2020年2月15日 16時

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