キラキラお目々な美少年に転生したよ【鬼滅の刃】

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死にそう。



顔合わせの翌日から早速始まった修行。

俺にはまず基礎体力がない、とのことでひたすら山を走り回る日々。

足場は悪いし罠は仕掛けられてるし、罠とか鱗滝さんの所だけじゃないの？！こんな罠だらけの山がいくつもあったら迷い込んだ人皆死んじゃうよ！


獪岳が言うにはこれでも剣術の稽古よりはましで、この先はもっとキツくなるらしい。

もちろん俺が来る前から修行をしている獪岳とはやる事が違うので、中々顔を合わせる機会がない。
朝は俺より早く起きて素振りをしてるし、夜は俺が先に疲れ果てて寝ているから会うのは食事の時くらいだ。

食事の支度も本当は俺と獪岳の交代制なのだが、あまりにも疲弊している俺に見かねて獪岳がずっと代わってくれている。


あれ？獪岳普通にいい奴じゃね？
本誌でのゲスい獪岳は何処へ行ったんだ？

最初は本誌でのイメージが強く、いい印象がなかった獪岳だか、一緒に過ごしている内にその印象も変わっていった。



今日も走り込みが終わり地面にスライムのように溶けている俺に、竹筒に入った水を投げ渡してくれる。

「ありがと、獪岳」

「けっ、そのくらいでへたり込むんじゃこの先やっていけねえぞ！」

「うん…俺、中々筋肉付かなくて、これじゃあいつまで経っても成長しないよね…」


俺はなぜか普通の人に比べて筋肉が付きにくい。毎日必死に走り込みやトレーニングをしているのに、腕も足もぷにぷにして細い。
触り心地は最高なのだが、今はそれよりムキムキになりたい。シックスパックが欲しい。
いくら努力しつも結果が出ないとやっぱりへこむ。



「テメェは飯の量が少ねえんだよ！もっと食え！」

「うん、分かった。…あ、そういえば今日の晩ご飯は俺の番だったよね。何が食べたい？」

「そんなフラフラな体で何言ってんだ。倒れでもしたら先生に迷惑がかかるだろうが！飯なら俺が作るからテメェはさっさと風呂にでも入ってろ！」



これがツンデレというやつだろうか。これがギャルゲーだったら「べ、別にあんたの為じゃないんだからね！」とか言われそうだな。



「べっ別にテメェを気遣ってとかじゃねえからな！」





言った。

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