【歌い手】獣人世界【男主】 (ページ36)

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まぁなんだかんだたくさん遊んで

最後は観覧車というやつに乗った

「おぉ...！！」

「きれーや...！」

丁度外は暗くなり、街の明かりが綺麗に見える

「こういうのも、いいかもね。」

「たのしかったーなー！」

コイツらも楽しめたようだ

「ねむい...。」

「いぬさんおれかえりたい。」

早く帰りたがってる奴もいるが

「いやぁ、楽しかったねぇ...。」

「目が死んでますよ天月さん。」

顔色を悪くして言う天月に尽かさずツッコミを入れるSou

どうやら天月は高い所も無理らしい

『お前ら...。』

俺は呆れて窓の外を見た

夜景がとても綺麗だった

また、来れたらいいな

「A...俺もう無理...。」

『うぉっ。』

天月が俺の肩にもたれ掛かってきた

相当堪えてるらしいな

「だいじょーぶですか？」

まふまふが天月の頬を撫でる

背が小さいので一生懸命背伸びをしている

傍から見れば愛らしい、の一言だろう

「まふくん...ありがと...。」

天月もまふまふの頭の上に手を乗せ微笑んだ

...笑えてねぇけど

『天月、下につくまで寝てろ。着いたら起こしてやる。』

「Aがそんなこと言うなんて...明日の天気悪いんじゃ...。」

『今すぐここから落としてやろうか。』

「すみません寝ます。」

「はぁ...。」

溜息をつくSou

コイツらも憐れむような目で天月を見ている

もうカッコつけられないな、天月

数秒後には天月の寝息が聞こえた

*

バイトが嫌だァ...。
身体的疲労が大きいぞ...。