【歌い手】獣人世界【男主】 (ページ34)

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「やっぱり遊園地と言えばこれですよね！」

Souが先頭を切って連れてきた所はお化け屋敷という所だった

勿論子供達は怯えている

『Sou...こいつらにはまだ早いんじゃ』

「行きましょう！」

あ、こいつただ単に自分が楽しみたいだけだ

『...行くか。』

俺がそう言うと涙目になったさかたとまふまふ

くろは顔を真っ青にしていて、うらたは冷や汗を流している

そらるとるすに関しては俺の服にしがみついている

『お前ら、怖いのダメなのか？意外だな。』

「おれ、くらいとこむり。」

「おれはおばけとかそういうのむりなんよ。」

ここで年長者がここまで怯えてるんだから年下達は勿論...

「いややぁ！！おれいかへんよ！」

「ぼくもいやですうぅぅ！！！」

「お、お、おばけってなんやったっけうらたん...？」

「そ、そんなんいねぇよ。いるわけない...いるわけない...。」

この有様だ

『落ち着けってお前ら。俺達と二人づつずっと手繋いでれば平気だ。』

そう言って手を握ると嫌々ながらも頷いた6人

俺は一番ダメそうなまふまふとさかたを担当した

Souはそらるとるす

天月はうらたとくろだ

Souは乗り気だからいいものの、天月は

「...。」

ダメだったようだ

いつもうるさいこいつが黙るなんてまず無い

余程焦ってると見た

多分子供達の前だとボロ出せないんだろう

おい、天月、目死んでるぞ

ま、助けないけどな

いつもおちょくってくる罰だこの野郎

そう思いながらも、俺達はお化け屋敷に足を踏み入れた

一番叫んでいたのは天月だった

*

天月さんには隠れビビりでいて欲しい(願望)