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「私が入ります」
「ボクが入ります」
Aの言葉と天の言葉、全く同じ内容が同時にスタジオに響いて、2人は顔を見合わせる。
「……天の方が適任かな。よろしく」
Aは同じ男性アイドルで、双子である天の方が自分よりも適してると思い身を引いた。
天はAを一瞥して軽く頷いた。
「リハの進行を止めないで。キミたちだけのスタジオスタジオだと思ってるの」
天の声色は冷たく、陸は黙りこむ。
「…踊れるんですか？」
「誰に聞いてるの？」
一織の問いに天は返す。
天もAも、5年間かけて沢山の曲を歌い、踊って来た。
あまりにも複雑な踊りでなければ、一度見れば踊れる。
「始めて下さい。お願いします」
陸は辛そうに目を伏せた。
「……七瀬陸」
Aは陸に声を掛けた。
陸の視線の先には迷わずにステップを踏む天がいた。
「……これ、あげる。本番もあるから、喉は温めておいた方がいい」
「……ありがとうございます」
Aは陸に先ほど飲もうとした、まだ開けていないハーブティーを渡した。
自分の立ち位置で踊る天の姿を捉える陸に、Aはなんと声を掛ければいいのかわからなかった。
どんな言葉が、適切だろうか。
「…息、まだ苦しそうだし返事はしなくていいよ」
Aはそう前置きをしてから口を開いた。
「…天の言ってることは正しいよ。他の人に迷惑をかけることも、ファンに対して妥協することも、あってはいけないこと」
その言葉に陸の瞳が揺れる。
「……だけど、そう周りから否定されたくらいで辞めれるほど、この仕事に無関心じゃないでしょう？それだけで諦められるほど情熱を注いでいないなら、それこそこの仕事を辞めた方がいい」
陸はAの言葉に目を見開いた。
前から、天とAは似ていると感じていた。だから、天のように厳しい言葉を掛けられるとばかり思っていたから。
「キミの
Aの言葉に陸は頷く。
「…私もね、昔からあんまり身体が強くないみたいで、昔から体調を崩しやすいんだ」
陸は驚いていた。そんなことを感じさせないほど、彼女は強かだったから。
「体温調節機能が弱いらしくてね。汗をかきにくい代わりに、熱中症や低体温症になりやすい」
Aは両親がいなくなった時、低体温症で病院に運ばれたことを思い出した。
「自分の体質は努力だけでどうにかできるものじゃない。だからこそ、不安で苦しくなる時もあるよ」
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ドーナツ(プロフ) - 高沢さん» わー！！！ありがとうございます…！本当に悩んでいたのでありがたいです…！いつでもいくらでもリクエストお待ちしています〜！！本当にありがとうございます！！ (2020年6月11日 1時) (
レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
高沢 - またリクエスト失礼してもよろしいでしょうか...？ 赤面 と いつもと違う髪型 をお願いしたいです、、ふたつも無理言ってすみません(汗) (2020年6月11日 1時) (レス) id: a364a1dba9 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 夢巫女さん» わー！いつもありがとうございます！！迷走中ですが、これからも読んで下さると嬉しいです！！更新頑張ります！ (2020年6月4日 10時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
夢巫女 - こういう作品を待っていたっ！！最初の方から読んでいましたが、感謝を伝えたくて我慢できませんでした！これからも更新楽しみに待ってます！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: a86d07998f (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - ぽんさん» わあ…！ありがとうございます！！凄く嬉しいです！更新マイペースですがこれからもよろしくお願いします〜！！ (2020年5月26日 18時) (レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドーナツ | 作成日時：2020年5月5日 23時
