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「どうしたの、基本天は人前で私と接触するのを嫌がるでしょう」
そう。天はそのプロ意識の高さ故、人前ではAに限らず女性と接触することを避けていた。
「別にあの場にはIDOLISH7しかいなかったでしょう。彼らに見られてまずいことが何かある？」
「…天はもっと神経質だと思ってたよ」
「そう？」
「まあいいや…で、何か用？」
もう夜も遅い。連絡もしていないし、そろそろ戻らないと美咲か実緒に心配をかけるだろうとAは思った。
「これといった用があるわけじゃないよ。ただ、いつもと違う環境だからキミの顔を見て落ち着こうと思って」
その天の言葉にAは拍子抜けした。
「…天って結構環境の変化に弱いよね」
「そう？」
「うん。昔、寝れないって言ってた日も天が九条になってすぐだったでしょう」
天とAが初めて出会った日。
確かに天は眠れなくて満月の下を訪れていた。
「…そうなのかも」
珍しく素直な天の言葉にAはクスクスと笑って言った。
「寝れないの？一緒に寝てあげようか？」
揶揄うような彼女の言葉に、表情に天は対抗するように言った。
「お願いって言ったら一緒に寝てくれるの？」
「考えなくはないけど？」
「じゃあ、お願い」
「ああ、ごめんね。実緒と美咲さんに怒られちゃうから」
「相変わらず、性格が悪いよね」
「天に言われたくないかな。二階堂大和も、ブリザードが擬人化したみたいって言ってたよ？」
「彼、結構失礼だよね」
「そこがおもしろくない？」
いつもと変わらない会話の温度に、天は気持ちが落ち着いていくのを感じた。
実は、このホテルにIDOLISH7も泊まると聞いてからずっと緊張に似た感覚を覚えていたのだ。
「あ、そうだ」
不意に天がそう言って自身のバッグを漁り始めた。
中は綺麗に整頓されているのだろう。目的と思われるものはたいして時間をかけずに目の前に出された。
「なにこれ？」
手渡されたのは手のひらに収まるほどのピンク色の包み紙だった。
適度な重量から中に何か入っていることがわかる。
「あげる」
素っ気なくそう言った天の頬は薄紅色に色付いていて、益々意味がわからなかった。
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ドーナツ(プロフ) - わあ…！ありがとうございます〜！！お友達さんとは仲良くなれそうです…！笑 嬉しいお言葉ばかり、本当にありがとうございます…！こちらこそありがとうございました！ (2020年6月7日 12時) (
レス) id: f19df2fce1 (このIDを非表示/違反報告)
via - 私の友達がアイナナ大好きなんですよ！しかも、推しが同じだったはず…言葉での表現の仕方が凄く上手くて、簡単に小説の光景が思い浮かびました。凄く面白かったので友達にもオススメしてみようと思います！イベントに参加して頂きありがとうございました！ (2020年6月7日 9時) (レス) id: 124b642d9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドーナツ | 作成日時：2020年4月1日 0時
