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僕は出してもらったお茶を飲むと、ニコニコとしている皆を睨み付けた。
不機嫌か不機嫌ではないかで言ったら完全に不機嫌だと答えるだろう。
不機嫌な理由は、皆のせいで疲れてしまったからというわけではなく、僕で遊んでいたから、だ。
コロコロ意見を変えていたのは、僕の反応を見て楽しんでいたからだ。
普通、真剣になっている人で遊ぶ人達はいるだろうか。
答えはノーだ。
僕はお茶の入っていたコップを机においた。
「とりあえず遊ぶのはまたの機会にしよ」
「そらるさんの言う通り。まじで、本気で、どうするかを考えよ」
そう皆に言い聞かせるそらるさんと浦田さん。
一番僕で遊んでいてノリノリだった人達だと言うことは言っちゃいけないことなのだろうか。
『今まで本気じゃなかったんだ･･･』
「遊びは本気だった」
『そういうのを聞いているわけではない』
そらるさんが真面目な顔で言うものだから、ついツッコミが敬語じゃなくなってしまったが、これは僕のせいではない。
「記憶を呼び起こす･･･ん？蘇らせる？･･･まぁ、手伝いみたいなやつ、しよ」
記憶を呼び起こすのか記憶を蘇らせるのかで迷っているさかたんだが、そこで迷ってなぜ僕で遊ぶというのにはためらいがなかったのか聞きたい。
「ええやん。まふくん、なんか思い出のものとか持ってないん？」
『思い出のものですか？･･･そうですね･･･あ、これとかですか？』
僕は洋服のポケットからあるものを出した。
それは、僕の記憶にはないが、誰かにもらったであろうお守り。
僕のお守りを見て、そらるさんとさかたんが驚いたような顔をした。
「あ、あんな！？えっと、Aがな！それと同じの持ってんねん！」
「同じっていうか、この花がある栞を持ってる」
僕は２人がいっている意味が分からず、ポカンとしていた。
それはそらるさんとさかたん以外も同じだった。
「つまり･･･どういうことなん？」
「ちゃんと説明してや？」
さかたんはそらるさんの肩に手を置くとニコッと微笑んだ。
そらるさんは、うわ、という顔をしていて、深いため息をついた。
「･･･説明するよ？」
『よろしくお願いします』
僕はそらるさんをじっと見て言った。
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あづの ひみ(元朝日菜薔薇)(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます！ここまで読んでいただき嬉しいです！その後のお話はかなり遅いペースだと思いますが更新させていただきますので、それまでお待ちいただけると幸いです！ (2022年7月17日 20時) (
レス) id: 4e3b964e65 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2022年7月17日 11時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
あづの ひみ(元朝日菜薔薇)(プロフ) - つむぐさん» ありがとうございます！面白いと思ってもらえたうえに感動までしてもらえたなんて･･･本当にありがとうございました！ (2020年8月9日 13時) (レス) id: 519239ae11 (このIDを非表示/違反報告)
つむぐ - 完結おめでとうございます！とても面白くて感動しました！これからも応援してます！ (2020年8月9日 12時) (レス) id: 88b02305d1 (このIDを非表示/違反報告)
あづの ひみ(プロフ) - きささん» ありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです！心に残る作品とまで言っていただいて･･･本当にありがとうございます！ (2020年3月14日 8時) (レス) id: 519239ae11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あづの ひみ(元朝日菜薔薇) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/AdAsnhmp/
作成日時：2020年2月15日 8時
