占いツクール
検索窓
今日:281 hit、昨日:1,959 hit、合計:152,439 hit

■15.スフェーン ページ16

────……




死穢八斎會で匿われていた無個性の少女。

切なげに笑うその姿が印象的だった。



『…いいなぁ』



“無個性”という人間が生きにくいこの御時世。ふと見せる彼女の色のない瞳を思い出した俺は頭を掻きながらため息を吐いた。





そんな昨日の今日。




「Aさん…!」



Aが目を覚ましたということを伝えれば、勢いよく反応したのは緑谷だ。

我に返ってはっとすると「よ、良かったぁ」なんて胸を撫で下ろしてる。




「彼女、元気でしたか?」

「元気と言えば元気だが…」



まだ心配な部分の方が多いのも事実だが、熱はほぼ引いて話せる状態にはなってる。

ソワソワと落ち着かない様子の緑谷に俺は少し考える。



「会いに行ってみるか?」

「えっ…いいんですか!?」

「まぁ少しくらいなら」



壊理ちゃんとは違って彼女は面会謝絶では無い。

体調も治ってきてる今、面会謝絶にする理由はひとつも無いからだ。



「ぜひ、会わせて下さい…!」

「明日の放課後、補習後だ。長くは話せないが…彼女もお前のこと気にしてたぞ」



緑谷の存在が少しでも支えになればいいが。


いや、今の彼女に強力な個性を持つヒーロー科の人間を会わせるのは酷か…?

教師として…ヒーローとして、俺は首を捻った。









·









翌日の放課後。
緑谷を連れてAの病室に入れば、彼女ははっと目を見開いた。




『あの時の…!』

「あ、えと、みどっ…デクです!」



何故か吃りながら自己紹介をする緑谷に、Aは「デクさん…」と復唱する。



「元気そうでよかったぁ」



ふにゃりと安心したように笑う姿に、彼女が少しだけ目を伏せて笑い返した。



「……?」




───元気、とはまだ言いきれないな。

□16.アメジスト→←□14.ゲルマニウム



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (267 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
717人がお気に入り
設定キーワード:僕のヒーローアカデミア , ヒロアカ , 治崎廻   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

碧佳 - え、めっっっっっっっちゃ好きです!!!すんごい続き気になる〜!更新頑張ってください! (3月3日 12時) (レス) id: f33055e332 (このIDを非表示/違反報告)
pico(プロフ) - ありささん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しい限りです! (2月17日 0時) (レス) id: 9e63868de4 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - めちゃくちゃ好きですこの作品!めっちゃうちの読みたかったドストライクです!更新ファイトです! (2月16日 22時) (レス) id: 2c7a607a36 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:pico | 作成日時:2020年2月14日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。